三島sgの撤退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 13:56 UTC 版)
樋渡啓祐氏三島講演実行委員会(実行委員長 寺西隆行)の主催で2012年10月22日に樋渡の講演が三島市で開催された。三島市はこの講演を聞いた経済界からの要望で「FB良品みしま」が始まったとしている。市議松田吉嗣は、経済界とは商工会議所だと思うとした。 三島市では地元の運営にあたる「FB良品みしま運営協議会」を組織。3社から見積もりを実施し一番安かった株式会社結屋(代表取締役 川村結里子)を協議会のコーディネーターとして年間78万5,400円を支払った。三島市ではこのコーディネーターが商品の発掘、出品に当たって写真撮影やストーリー付け、連絡調整を担った。川村は2012年10月の講演会を後援した団体のひとつ、三島バル実行委員会の実行委員長でもあり、三島バル実行委員会も含めて大変な金額がこの会社に行っていると市議佐野淳祥が指摘している。 「FB良品みしま」が2013年8月8日に立ち上がった翌月、早くも「三島sg」への改名に見舞われたが、三島市は加入時にこの改名があることを認識していなかった。Yahoo!ショッピングへの参加も事前の連絡はなかった。FB良品みしま運営協議会の会長でもある産業振興部長宮崎真行は、樋渡のワンマンぶりには憤りを覚えており、自分たちは公の中で税金を使っているのだから樋渡の決定に全部従うわけにはいかないとし、いくら三島市がパフォーマンスしても目立つのはFB良品やJAPANsgのサイトであり、費用対効果の面から違ったやり方があると示唆した。 産業振興部長宮崎は、2014年6月市議会で、思うような売り上げやサイトへのアクセス数の増加などがJAPANsg全体としも依然として厳しい状況であること。また、JAPANsgを運営しているFBホールディングス企業連合について、武雄市が脱退し、JAPANsgへのブランド名の変更、再編の話が進んでおり、自治体運営型ショッピングサイトとしての魅力と信頼性に欠けることなどから、「撤退も視野に入れた中で検討をせざるを得ない」と発言。ただ、今回の経験から得たノウハウを生かせる、三島市独自の新たな事業展開の検討も考慮していると述べた。 2014年6月市議会では、初期費用を別として2013年度は月額22万円をかけながら売り上げは月平均6万円、参加21市町のなかで7位だったこと、三島sgへのアクセス数は市のホームページの約19分の1でありシティプロモーションの面からも非常に厳しいと報告されている。 同年9月に三島sgの撤退を正式に発表。同月市議会でFB良品からJAPANsg、さらに新たなブランド名に変わることは消費者からの信頼を失いかねない状況であることを踏まえ、7月22日にFB良品みしま運営協議会で契約解除を決定したと説明した。市議松田からは550万円をどぶに捨てた、振り込め詐欺に遭ったようなもので、高い授業料を払ったようなものだと評された。8月末までの売り上げが59万円、アクセス数も市のホームページの20分の1になっており、教訓として「FBにしろsgにしろ、全国的なPRや認知に結びついていなく、いかに通販サイトに誘導するかは、参加市町が全体で主体的に考えるべきではなかったのか」と報告した。また「FB良品」が樋渡の商標となっていることが心配され、FB良品みしま運営協議会は9月分までのランニングコストを精算後、11月上旬に解散とされた。最後に三島市長豊岡武士からも「高い授業料を払うことになった」としめくくられた。
※この「三島sgの撤退」の解説は、「自治体特選ストア」の解説の一部です。
「三島sgの撤退」を含む「自治体特選ストア」の記事については、「自治体特選ストア」の概要を参照ください。
- 三島sgの撤退のページへのリンク