万葉集の構成と内容とは? わかりやすく解説

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万葉集の構成と内容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 14:25 UTC 版)

万葉集」の記事における「万葉集の構成と内容」の解説

二十巻であるが、首尾一貫した編集ではなく、何巻かずつ編集されてあったものを寄せ集めてひとつの歌集にしたと考えられている。 各巻は、年代順や部類別、国別などに配列されている。また、各巻の歌は、何らかの部類分けられている。 内容上から雑歌(ぞうか)・相聞歌挽歌三大部になっている雑歌(ぞうか) - 「くさぐさのうた」の意で、相聞歌挽歌以外の歌が収められている。公の性質持った宮廷関係の歌、旅で詠んだ歌、自然や四季をめでた歌などである。 相聞歌そうもんか) - 「相聞」は、消息通じて問い交わすことで、主として男女の恋を詠みあう歌(人を愛する歌)である。 挽歌(ばんか) - 曳く時の歌。死者悼み哀傷する歌(人の死を悼む歌)である。 表現様式からは、 寄物陳思(きぶつちんし) - 恋の感情を自然のものに例え表現 正述心緒せいじゅしんしょ) - 感情直接的に表現 詠物歌(えいぶつか) - 季節の風物詠む 譬喩歌(ひゆか) - 自分思いをものに託して表現 など分けられる。 巻十四だけが東歌あずまうた)の名をもっている。この卷には、上総下総常陸信濃四国雑歌遠江駿河伊豆・相模武蔵上総下総常陸信濃上野下野陸奥十二国相聞往来歌、遠江駿河相模上野陸奥五国の譬喩歌・国の分からないものの雑歌相聞往来歌・防人歌譬喩歌挽歌・戯咲歌など収められている。 歌体は、短歌長歌旋頭歌3種区別されている。短い句は五音節、長い句は七音からなる短歌は、五七五七七の五句からなるもの。 長歌は、十数句から二十数句までのものが普通であり、五七長く続け最後を特に五七七という形式で結ぶもの。長歌の後に、別に一首か数首添え短歌反歌呼ばれている。 旋頭歌は、短長一回組み合わせに長一句添えた形を片歌といい、この片歌形式を2回繰り返した形である。頭三句と同じ形を尾三句で繰り返すことから旋頭歌とついたといわれる

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