万葉集に登場する鳴く虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 10:07 UTC 版)
ウィキソースに万葉集の原文があります。 ウィキクォートに万葉集/第八巻に関する引用句集があります。 [歌番号]08/1552[原文]暮月夜 心毛思努尓 白露乃 置此庭尓 蟋蟀鳴毛 [訓読]夕月夜心もしのに白露の置くこの庭にこほろぎ鳴くも ウィキクォートに万葉集/第十巻に関する引用句集があります。 [歌番号]10/2158[原文]秋風之 寒吹奈倍 吾屋前之 淺茅之本尓 蟋蟀鳴毛 [訓読]秋風の寒く吹くなへ我が宿の浅茅が本にこほろぎ鳴くも [歌番号]10/2159[原文]影草乃 生有屋外之 暮陰尓 鳴蟋蟀者 雖聞不足可聞 [訓読]蔭草の生ひたる宿の夕影に鳴くこほろぎは聞けど飽かぬかも [歌番号]10/2160[原文]庭草尓 村雨落而 蟋蟀之 鳴音聞者 秋付尓家里 [訓読]庭草に村雨降りてこほろぎの鳴く声聞けば秋づきにけり [歌番号]10/2264[原文]蟋蟀之 待歡 秋夜乎 寐驗無 枕与吾者 [訓読]こほろぎの待ち喜ぶる秋の夜を寝る験なし枕と我れは [歌番号]10/2271[原文]草深三 蟋多 鳴屋前 芽子見公者 何時来益牟 [訓読]草深みこほろぎさはに鳴くやどの萩見に君はいつか来まさむ [歌番号]10/2310[原文]蟋蟀之 吾床隔尓 鳴乍本名 起居管 君尓戀尓 宿不勝尓 [訓読]こほろぎの我が床の辺に鳴きつつもとな起き居つつ君に恋ふるに寐ねかてなくに ウィキクォートに万葉集/第十五巻に関する引用句集があります。 [歌番号]15/3617[原文]伊波婆之流 多伎毛登杼呂尓 鳴蝉乃 許恵乎之伎氣婆 京師之於毛保由 [訓読]石走る瀧もとどろに鳴く蝉の声をし聞けば都し思ほゆ
※この「万葉集に登場する鳴く虫」の解説は、「虫の音」の解説の一部です。
「万葉集に登場する鳴く虫」を含む「虫の音」の記事については、「虫の音」の概要を参照ください。
- 万葉集に登場する鳴く虫のページへのリンク