万葉集の国造丁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/07 01:24 UTC 版)
史料では『万葉集』の防人歌の詠み人の肩書きとしてのみ現れる。『万葉集』巻20の中には、天平勝宝7年(755年)2月6日から29日の交代で筑紫(九州)に派遣された10か国(令制国)の防人が呼んだ歌がある。歌は国ごとに並べられ、拙いものは収録しないという方針で、80首を採録した。詠んだ人には肩書きが付けられており、そのうち3人が国造丁の肩書きを持ち、国造の肩書きを持つ者が1人いる。 国造丁が何をさすかについては、『万葉集』研究の中で、国造自身、国造一族の誰か、あるいは国造一族の使用人など様々に説かれていた。使用人とする説には、「丁」を脚のひかがみを意味する「よぼろ」と訓じ、奴を防人に出したとするものもあった。
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