七六三空の沿革
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/13 06:45 UTC 版)
「第七六三海軍航空隊」の記事における「七六三空の沿革」の解説
台湾沖航空戦で七六二空が壊滅的な被害を受けたため、フィリピン戦線に投入できる爆撃隊は七六三空のみとなった。まもなくフィリピンの地上戦が始まったため、七六三空は10月23日までにルソン島クラーク飛行場に進出した。 昭和19年(1944年) 10月24日 レイテ沖海戦に呼応し、彗星隊全力出撃、銀河隊8機夜間攻撃。 10月26日 レイテ島を銀河1機で奇襲爆撃。 10月29日 クラーク飛行場に敵機来襲、銀河1機喪失。 彗星3機で機動部隊を夜襲するが、往路で2機喪失し断念。 11月1日 オルモック湾上陸作戦の事前攻撃に銀河8機参加。 11月2日 レイテ島タクロバン飛行場を銀河6機で爆撃。 11月11日 総攻撃に備え索敵中の銀河2機が消息不明。敵情が把握できず総攻撃は中止。 11月18日 玄作戦(ウルシー環礁への回天特攻)支援のため、ダバオ進出中の銀河3機が事故で全損。 11月20日 玄作戦実施。ダバオに銀河4機進出。 11月21日 ダバオ派遣隊にウルシー特攻下令。しかし往路で発見した機動部隊を爆撃し帰還。 11月25日 本隊の銀河7・彗星2、ルソン島東方の機動部隊に特攻。 11月29日 ダバオ派遣隊、機動部隊攻撃に出撃するが会敵せず。 12月7日 本隊最後の出撃。 12月24日 ダバオ派遣隊全機出撃。戦闘機隊に襲撃され、デゴス基地に避難。 昭和20年(1945年) 1月8日 要員撤退のため、一航艦附属に転籍。翌日より台湾への撤退を開始。 2月5日 一航艦再編。新編の第七六五海軍航空隊要員から漏れた者は第二十六航空戦隊で訓練に従事。 5月8日 一航艦より離脱、台湾駐在のまま南西方面艦隊附属に転籍、陸戦訓練に従事。 編制から解隊までの10ヶ月のうち、作戦に従事できたのは序盤の3ヶ月に過ぎない。終戦をもって解散した。
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