ヴィルヘルム・ブリュックナーとは? わかりやすく解説

ヴィルヘルム・ブリュックナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/26 01:31 UTC 版)

ヴィルヘルム・ブリュックナー
Wilhelm Brückner
SA中将の制服姿のブリュックナー(1933年)
生年月日 1884年12月11日
出生地 バーデン大公国
バーデン=バーデン
没年月日 (1954-08-18) 1954年8月18日(69歳没)
死没地 バイエルン州
ヘルプスドルフ英語版
前職 陸軍中尉
所属政党 国民社会主義ドイツ労働者党
  【党員番号】
  298,623番
称号 黄金党員名誉章
血盟勲章
 【登録番号】
   7番
総統主任副官
在任期間 1934年2月20日 - 1940年10月18日
在任期間 1934年11月9日 - 1945年
選挙区 第3選挙区
ベルリン東)
当選回数 2回
在任期間 1936年 - 1945年
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ヴィルヘルム・ブリュックナー(Wilhelm Brückner、1884年12月11日1954年8月18日)は、ドイツの軍人、政治家。アドルフ・ヒトラーの副官。突撃隊(SA)の将軍。突撃隊における最終階級は突撃隊大将(SA-Obergruppenführer)。

略歴

バーデン=バーデン出身。大学に通っていた頃、第一次世界大戦が勃発し、バイエルン砲兵連隊に入隊した。中尉(Oberleutnant)まで昇進。戦後にはエップ義勇軍に入隊してミュンヘンレーテ共和国の打倒に参加した。その後、大学に入りなおし、フィルム技師となった。

1924年4月1日、ミュンヘン一揆裁判の判決の日。右から三人目がブリュックナー(ヒトラーレームの間で半身の姿勢を取る人物)

1922年に国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)に入党した。1923年11月のミュンヘン一揆の際には突撃隊(SA)連隊「ミュンヘン」を指揮して参加した。警察・司法当局から一揆の大物とみなされ、一揆の失敗後にはヒトラーやエーリヒ・ルーデンドルフ将軍とともに共同被告人となった。ブリュックナーは1年半の懲役を受けたが、投獄後すぐに仮釈放されている。

ナチ党再建後に再入党したが、ヒトラーとの意見の不一致から1925年5月1日に党を離れた。しかし1930年9月1日には再入党した。

ヒトラーの主任副官

ベルクホーフにおいて孔祥熙と談笑するヒトラーとブリュックナー(右端)(1936年)

1930年8月1日、ブリュックナーはヒトラーの副官に任命され、9月1日には、ナチ党へ復党すると共に突撃隊に再び加わった。(党員番号298,623) 1932年SA上級大佐に昇進し、1933年にはSA中将1934年11月9日にはSA大将に昇進した。

1933年からは、ヒトラー内閣の首班となり、1934年2月20日、ヒトラーの主任副官に任命された。ブリュックナーはその親しみやすさから、首相官邸を訪れる客人の間でも人気が高かった。また、1936年からは国会議員となり、同年1月15日にはデトモルトの名誉市民となったが、1945年11月9日に取り消されている。

第二次世界大戦が勃発すると、ブリュックナーは党内での重要性を失う。副官としての権限は尽く親衛隊の副官たちに奪われていた。

1940年、ブリュックナーはヒトラーの決定で主任副官の職を取り上げられた。この原因はイタリア王太子のオーバーザルツベルクへの訪問に際してヒトラーの山荘管理人であるアルトゥール・カンネンベルク(de:Arthur Kannenberg)がマックス・ヴュンシェ(en:Max Wünsche)以下、数名の総統警護隊の親衛隊将校の対応がなっていなかったと抗議。ヒトラーがこれに同意し、ヴュンシェを「ライプシュタンダルテ・アドルフ・ヒトラー」に戻すよう命じた。しかしブリュックナーはヴュンシェをかばい、カンネンベルクを批判した。これにヒトラーが怒り、ブリュックナーも総統の側近くからはずされたのであった。なお正式な解任は1941年4月1日であった。

その後は陸軍に入隊し、大尉(のちに陸軍大佐まで昇進)としてドイツ占領下のフランスで勤務した。

戦後はガソリンスタンドを経営した。1954年8月20日にヘルプスドルフ (de:Herbsdorf) で死去した。

栄典

軍事の受賞

党及び民事の受賞

参考文献

  • Charles Hamilton著「LEADERS & PERSONALITIES OF THE THIRD REICH VOLUME1」p140 ISBN 0912138270




固有名詞の分類

第一次世界大戦期ドイツの軍人 フェードア・フォン・ボック  フランツ・プフェファー・フォン・ザロモン  ヴィルヘルム・ブリュックナー  オットー・シュトラッサー  マクシミリアン・フォン・シュペー
ナチ党員 フランツ・プフェファー・フォン・ザロモン  カール・エバーハルト・シェーンガルト  ヴィルヘルム・ブリュックナー  フリッツ・ザウケル  オットー・シュトラッサー
ナチ党員 フランツ・プフェファー・フォン・ザロモン  カール・エバーハルト・シェーンガルト  ヴィルヘルム・ブリュックナー  フリッツ・ザウケル  オットー・シュトラッサー
ドイツ第三帝国の軍人 ギュンター・パンケ  ヨアヒム・パイパー  ヴィルヘルム・ブリュックナー  ヴォルフガング・リュート  ゲルハルト・バルクホルン
突撃隊隊員 クルト・ヴァルトハイム  フランツ・プフェファー・フォン・ザロモン  ヴィルヘルム・ブリュックナー  フリードリヒ・ヴィルヘルム・クリューガー  ヴィルヘルム・シェップマン

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