レコードの構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/13 16:46 UTC 版)
「狂ったナポレオン、ヒヒ、ハハ・・・・・・」の記事における「レコードの構造」の解説
この録音は、まず、スネアドラムとタンブリンを叩くリズムに合わせて行われた。演者は歌詞を、歌うのではなく、リズミカルに語る。このため、一部にはこの曲をラップの始まりだと論じるものもいる。音の少ないパーカッションのトラックには、コーラスの繰り返しの部分にかかるようにサイレンの音が入ってきたり、遠のいたりしながら、テープをベースにしたエコープレックス(英語版)で作ったエコーがフェードインしてきたり、フェードアウトしていく。サミュエルズによると、ボーカルのグリッサンドは、サミュエルズがテープレコードのスピードを操作をして作り出したものだといい、これはロス・バグダサリアン・シニア(英語版)がチップマンクスのコミックソングを生み出すために用いたのと同じ技法の応用であった。加えて、声が高くなっていくところでサイレンが聞こえるが、次の瞬間には、声が通常の高さに戻るとともに消えてしまう。 狂気の主題を引き継いで、シングルのB面曲は、単にA面の音を逆回転再生したものとなっており、タイトルは「・・・・・・ハハ、ヒヒ、ンオレポナたっ狂 (!aaaH-aH ,yawA eM ekaT oT gnimoC er'yehT)」、あるいは、「Ha-Haaa! Away, Me Take to Coming They're」と記され、演奏者は「XIV NAPOLEON」とされる。B面に貼付されたレーベルの多くは、単純に綴り字を逆に綴るのではなく、表のレーベルの鏡面像となっていることが多く、社章の盾に描かれた「WB」の文字も反転している。ただし、レーベル名とお断り書き、レコード番号、レコード・マスター番号は正しく記されている。この曲の逆回転再生のバージョンは、ワーナー・ブラザース・レコードから出たアルバムのカバーに逆綴りの曲名が記載されているにも関わらず、実際には収録されていない。 ワーナー・ブラザース・レコードは、1973年にシングルを再発した (#7726)。この再発盤は、Billboard Hot 100で87位に入った。この再発盤は、「Burbank/palm trees」というレーベルで出た。最初の盤と同じように、このレーベルのB面も、断り書き、レコード・カタログ番号、トラック・マスター番号以外は、反転像で印刷されていた。レーベルの最上部にある「Burbank」の文字や、最初の盤で裏返しになっていた盾の中の「WB」の文字も、再発盤では通常の形で印刷されていた。 ロック音楽評論家デイヴ・マーシュ(英語版)は、著書『Book of Rock Lists』の中で、この録音について、「...ジュークボックスに登場した中では、最も嫌な感じの曲」だとし、客が40人入っていたダイナー(食堂)を、3分で空っぽにする」と述べている。
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