リリースと論争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 18:48 UTC 版)
「カスターズ・リベンジ」の記事における「リリースと論争」の解説
本作のリリース時、「未成年者には販売不可」("NOT FOR SALE TO MINORS")と表示して封をしたパッケージに警告表記も書かれ、49.95ドルで売られた。これは他のゲーム作品の相場より10数ドル高い設定であった。また、パッケージには「万一子供が本作について尋ねてきたら、カスター将軍と少女がただ踊っているだけだよと教えてあげてください」( "if the kids catch you and should ask, tell them Custer and the maiden are just dancing.") と書かれていた。 本作は全米女性組織(英語版)やインディアン団体から非難を受け、団体の中には売名行為だと批判した者もあった。反ポルノグラフィ活動を行うアンドレア・ドウォーキンは、人種差別がポルノ作品の中で積極的に推進されている一例として本作を取り上げ非難した。また、ある活動家が国会議員にゲームの販売禁止を求めた結果、オクラホマシティでは本作の販売が禁止された。一方、メーカーであるマルチプル・インダストリーズ (Multiple Industries) は、ニューヨーク州サフォーク郡と郡の議員であるフィリップ・ノーラン (Philip Nolan) に対して、 ゲームの「販売および頒布を停止するための対応を取るために郡長を認可した決議」("a resolution authorizing the county executive to take action to halt sales and distribution") を問題として$11,000,000ドルの賠償を求める訴訟を起こした。 それでも、メディアで取り上げられたことにより、『バチェラー・パーティー(英語版)』や『ビーテム&イーテム(英語版)』といったミスティーク社の成年指定ソフトの売り上げの2倍にあたる80,000個が売れた。プラットフォームであるアタリにも、本作に関する抗議が来て、ミスティーク社を訴えたらどうかという声もあがった。ミスティークの関連会社であるアメリカン・マルチプル・インダストリーズのスチュアート・ケステン (Stuart Kesten) は「本作は性的に興奮させるためではなく、楽しむためにあるのです(中略)我々は人々を笑わせるゲームを作りたいのです」("Our object is not to arouse, our object is to entertain [...] When people play our games, we want them smiling, we want them laughing.")と話した。ゲームのデザイナーであるジョエル・ミラー (Joel Miller) は、カスターが少女と両者合意の上で性行為に及んでいると話した。結果的に、本作は次第に市場から遠ざかっていった。 2008年にはカナダのカルガリー・ヘラルド(英語版)紙上のビデオゲームにおける暴力問題に関する論説記事の中でカルガリー大学の教授・Tom Keenanが、リリースされてから26年後に「忌まわしいカスターズ・リベンジのゲーム」("the hideous Custer's Revenge game") として引用している。
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