ヨーロッパ・アメリカの漁業史とは? わかりやすく解説

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ヨーロッパ・アメリカの漁業史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 03:54 UTC 版)

漁業」の記事における「ヨーロッパ・アメリカの漁業史」の解説

獲りは人類発生とともに行われてきたが、世界で産業呼べ規模漁業が行われ始めたのは、16世紀オランダによる北海ニシン船団初めと言われるニシン船団は80-100トンのビュスと呼ばれる帆船構成され17世紀には2000隻のビュスが活動していた。流し網ニシンを獲り、船上内臓取り塩漬け保存され船倉一杯になるまで続けられた。オランダニシン輸出量は1614年1年だけで15トンに及び、17世紀には総人口5分の1ニシン関連仕事に就いていた。ニシン漁はその後スコットランドノルウェー、アイスランドドイツなどで産業化した。 16世紀中頃にはタラ漁が産業化し始めるニューファンドランド島沖のタラ豊かな漁場グランド・バンクスは、以前からバスク人漁師には知られていたが、ジョン・カボット探検行により他のヨーロッパ諸国にも知られるようになった1550年代フランスポルトガルスペイン船団が漁を始めヨーロッパ西インド諸島輸出された。その後北アメリカ入植が進むとともにニューイングランドカナダ沿岸船団加わったグランド・バンクスタラ漁はスクーナー船による延縄漁長く行われ20世紀になってトロール船に取って替わられた。 1596年スピッツベルゲン諸島発見されるとともに北氷洋商業捕鯨始まったオランダイギリス定期的に捕鯨船団を送りホッキョククジラ捕獲したオランダ捕鯨船団は1675年から1721年のまでのあいだに33000頭のホッキョククジラ捕獲している。18世紀にはイギリスが、19世紀半ば以降ははノルウェー北氷洋捕鯨トップとなったまた、18世紀にはナンタケット島マッコウクジラ捕獲され鯨油目当てにしたマッコウクジラ漁が産業化した。1842年にはアメリカだけで600隻近い捕鯨船活動していた。 蒸気船による漁が始まったのは1860年代以降であり、最初トロール船牽引するために使われた。蒸気トロール船急速に発達し1941年には欧米漁船団の標準船となっていた。技術発達しトロール船とともに工船巨大化し、漁獲量劇的に上昇したが、操業漁業資源確保漁業国にとっての死活問題となり、タラ戦争のような深刻な事態へと発展した1982年になって排他的経済水域明確にする国連海洋法条約定められた。

※この「ヨーロッパ・アメリカの漁業史」の解説は、「漁業」の解説の一部です。
「ヨーロッパ・アメリカの漁業史」を含む「漁業」の記事については、「漁業」の概要を参照ください。

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