ユキグニファクトリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/30 08:07 UTC 版)
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ユキグニファクトリー本社
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種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
市場情報 | |
本社所在地 | ![]() 〒135-0031 東京都中央区京橋2丁目8-8 新京橋ビル4階 |
本店所在地 | 〒949-6695 新潟県南魚沼市余川89番地 北緯37度4分41.3秒 東経138度52分30秒 / 北緯37.078139度 東経138.87500度 |
設立 | 2017年7月14日 (創業:1983年7月21日) |
業種 | 水産・農林業 |
法人番号 | 1010001185037 |
事業内容 | まいたけ・エリンギ・ぶなしめじ等の生産販売、及びきのこ加工品の製造販売 |
代表者 | 湯澤尚史(代表取締役社長) |
資本金 | 1億円 (2025年3月31日)[2] |
発行済株式総数 | 3991万700株 (2025年3月31日)[2] |
売上高 | 連結:531億3900万円 (2025年3月期)[2] |
経常利益 | 連結:21億7500万円 (2025年3月期)[2] |
純利益 | 連結:14億2800万円 (2025年3月期)[2] |
純資産 | 連結:123億6600万円 (2025年3月期)[2] |
総資産 | 連結:378億6800万円 (2025年3月期)[2] |
従業員数 | 連結:1064名 単独:1022名 (2025年3月期)[2] |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人[2] |
主要株主 |
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主要子会社 | #関連会社参照 |
関係する人物 | 大平喜信(創業者) |
外部リンク | https://www.yukiguni-factory.co.jp/ |
特記事項:連結経営指標は国際会計基準を採用している。 |
ユキグニファクトリー株式会社(英: YUKIGUNI FACTORY Co.,Ltd. )はきのこ類[注 1]の栽培、及びそれらを材料とした加工食品や健康食品の大手メーカーである。
大手コメ卸売の神明ホールディングスの子会社であり、東証プライム市場の上場企業。2025年3月31日までの商号は株式会社雪国まいたけ(ゆきぐにまいたけ、英: YUKIGUNI MAITAKE CO., LTD.)。
沿革
- 1983年(昭和58年)
- 7月21日 - 株式会社雪国まいたけを創業。五十沢工場を新設し、まいたけの生産販売を開始。
- 1986年(昭和61年)
- 1988年(昭和63年)
- 1991年(平成3年)
- 1992年(平成4年)
- 8月 - 本社内に本社パッケージセンターを新設。
- 1994年(平成6年)
- 3月 - 新潟証券取引所地域産業育成部に上場。
- 1996年(平成8年)
- 3月 - 加工品販売事業部(現・フードファクトリー部)を設置。
- 11月 - もやしの生産部門を、連結子会社のゼネラルバイオフーズに新設分割。
- 1997年(平成9年)
- 4月 - まいたけエキスを凝縮した健康食品「MDフラクション」の製造販売を開始。
- 1998年(平成10年)
- 3月 - トータクを買収、加工食品の製造販売に進出。
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)
- 9月 - 生コンメーカーの子会社として、平成興業を設立。
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 9月 - 連結子会社の平成興業がゼネラルバイオフーズを吸収合併のうえで、商号を雪国バイオフーズに変更[5]。
- 2005年(平成17年)
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2014年(平成26年)
- 11月 - 青島東冷食品有限公司の保有分全持分を、青島大水食品有限公司に売却。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 8月 - 雪国バイオフーズの保有分全株式を、大手もやしメーカーのサラダコスモに売却。
- 2017年(平成29年)
- 4月 - 雪国舞茸(長春)生物技術有限公司を売却(中国市場から撤退)。
- 7月14日 - ベインキャピタルが3代目雪国まいたけの資本再編を目的に、中間持株会社の2代目雪国まいたけホールディングスとBCJ-28を設立。
- 9月 - 大手コメ卸売の神明(現・神明ホールディングス)がベインキャピタルから、3代目雪国まいたけの発行済み株式49.0%を取得[12]。
- 2018年(平成30年)
- 2019年(平成31年・令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 2022年(令和4年)
- 3月24日 - きのこセンター金武を解散[21]。
- 4月 - 東証の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行。
- 6月 - 東京本社を開設、新潟本社との二本社制に移行(登記上の本店所在地は新潟県南魚沼市)[22]。
- 6月 - 監査役会設置会社から、監査等委員会設置会社に移行。
- 2023年(令和5年)
- 2025年(令和7年)
不祥事
- 2013年(平成25年)
主な製品
- 雪国まいたけ極
- 雪国まいたけ極 白
- 雪国えりんぎ
- 雪国ぶなしめじ
- 大粒丹波しめじ
- 大黒本しめじ
- ホワイトマッシュルーム
- ブラウンマッシュルーム
- 雪国まいたけが作った家族で飲める青汁
関連会社
- 瑞穂農林株式会社(京都府船井郡京丹波町)- 休眠状態
- Yukiguni Factory Netherlands Holdings B.V.(オランダ王国リンブルフ州)- 旧Yukiguni Maitake Netherlands Holdings B.V.
- SPROOMZ B.V.(オランダ王国リンブルフ州)- 旧Oakfield Champignons B.V.
- Yukiguni Factory Netherlands Real Estate B.V.(オランダ王国リンブルフ州)- 旧Yukiguni Maitake Netherlands Real Estate B.V.
コマーシャル
1999年(平成11年)、郷ひろみを起用したテレビコマーシャル[29] を放送開始。
2006年(平成18年)からは、はなわによる「雪国もやし」のテレビコマーシャルを放映開始。ベースを弾き語りながら「メチャメチャ高いからみんな絶対買うなよ」(第二弾として「めちゃめちゃ高いからみんな全然売れねぇんだ」もある)とコメディ風に呼びかける異色の内容である[30]。なお、「高い」という歌詞ははなわが創作したものである[30] が、雪国まいたけでは「高い理念」に基づいてこの商品を開発したとしている[31]。
2009年(平成21年)からの『雪国やさい革命』のコマーシャルでは「メチャメチャやすい」とアピールしている。「やすい」には、値段だけではなく、使い勝手のし易さという意味もある[32]。
2011年(平成23年)の東日本大震災(福島第一原子力発電所事故)以降は郷ひろみを再び起用。独自の放射性物質検査を行い、安全・安心をアピールするものとなっている[33]。
2018年(平成30年)、新潟テレビ21が企画する Team Eco Project 活動に参加し、環境負荷低減の取り組みを説明するテレビコマーシャルの放送を開始。
2019年(平成31年)、KAT-TUNの亀梨和也を起用した「雪国まいたけ 極」のテレビコマーシャルの放送を開始[34]。
2021年(令和3年)、俳優の永山瑛太を起用した「雪国まいたけ極」のテレビコマーシャルを西日本中心に放送開始。「まいたけに目覚めよう。」を謳い、雪国まいたけの大株を使った簡単ヘルシーなまいたけ料理をアピールしている。
2023年(令和5年)、俳優の中川大志を起用した「雪国まいたけ極」の新CMを、同年11月6日(月)から関東・近畿・中京・新潟エリアを中心に放映開始。
テレビ番組など
- 日経スペシャル ガイアの夜明け 風雲!きのこ三国志 ~夢のキノコで覇権を握れ~(2005年5月24日、テレビ東京)[35] - 「雪国まいたけ」と「ホクト」の戦いを取材。
- 日経スペシャル カンブリア宮殿 不可能を可能にせよ!~幻のキノコを生む会社~(2010年4月19日、テレビ東京)[36]
- 劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!(東映) - 2008年12月20日劇場公開。「雪国まいたけ」のマスコットキャラクターである「雪ちゃん」が雪国まいたけ入り味噌汁をネコ娘に振る舞っていた[37]。
書籍
関連書籍
- 『大逆転の戦略 「雪国まいたけ」に賭けたベンチャー起業家の奇跡』(著者:鶴蒔靖夫)(1996年3月18日、IN通信社)ISBN 9784872181067
- 『雪国まいたけの“脱常識"経営 不可能を可能にする新価値創造への挑戦』(著者:鶴蒔靖夫)(2008年11月17日、IN通信社)ISBN 9784872183085
脚注
注
- ^ まいたけ・エリンギ・ぶなしめじ・本しめじ・はたけしめじ・マッシュルームなど
- ^ 1株5万円から、1株500円に変更
- ^ 1972年10月19日、司興業株式会社として設立。合併に先立ち、1991年1月10日、2代目雪国まいたけに改称。
- ^ 2015年10月5日、株式会社に改組
- ^ 翌2012年2月、雪国舞茸(長春)生物技術有限公司に改称。
- ^ 2020年3月2日、株式会社に改組
- ^ 実際、雪国まいたけの経営幹部が頻繁に退職し職権も曖昧であった上に、幹部社員の順法意識やリスク管理意識も希薄していた。また、業務プロセスも担当任せで上司による確認も行われず、不適切な会計処理も見落とされていたという。監査役会は12年4月に不適切会計を指摘していたが、その所見も反映されなかったという。
広報
- ^ 「沿革」、2025年9月30日最終閲覧、ユキグニファクトリー
- ^ 『第8期 有価証券報告書』、2025年6月25日(2025年9月30日最終閲覧)、ユキグニファクトリー。
- ^ 「商号変更及び定款の一部変更に関するお知らせ」、2024年5月21日、雪国まいたけ。
- ^ 「簡易事業譲受公告」、2025年7月11日、ユキグニファクトリー。
出典
- ^ コーポレート・ガバナンス - 株式会社雪国まいたけ
- ^ a b c d e f g h i j ユキグニファクトリー株式会社『第8期(2024年4月1日 - 2025年3月31日)有価証券報告書』(レポート)2025年6月25日 。
- ^ (株)雪国まいたけ「合併並びに資本減少公告」『官報 平成3年本紙』第577号、国立印刷局、1991年2月22日、22頁。
- ^ “東証、広島・新潟証券取引所を吸収合併”. M&A Online. ストライク (1999年7月19日). 2025年9月30日閲覧。
- ^ (株)平成興業、(株)ゼネラルバイオフーズ「合併公告」『官報 平成16年本紙』第3896号、国立印刷局、2004年7月21日、25頁。
- ^ “雪国まいたけ / 中国でエリンギ事業開始、21億円投資”. 物流ニュース. ロジスティクス・パートナー (2009年3月16日). 2009年4月4日閲覧。
- ^ a b “雪国まいたけ<1378>、中国生産拠点の上海雪国高榕を譲渡”. M&A Online. ストライク (2010年10月29日). 2010年11月21日閲覧。
- ^ “米ファンド 雪国まいたけ 子会社化へ”. テレ東BIZ. テレビ東京 (2015年2月23日). 2015年2月28日閲覧。
- ^ 齋藤達弘「雪国まいたけのTOBとコーポレート・ガバナンス」『新潟大学経済論集』第100巻、新潟大学経済学会、2016年3月、129-229頁。
- ^ “雪国まいたけのTOB成立 米投資ファンドが完全子会社化へ”. ITmediaビジネスオンライン. ITmedia (2015年4月7日). 2015年4月9日閲覧。
- ^ “雪国まいたけ(1378)株券をベインキャピタル傘下のBCJ-22が公開買付け”. 日本M&Aセンター (2015年2月24日). 2015年3月3日閲覧。
- ^ 「神明、雪国まいたけに出資 米ベインから株49%取得」『日本食糧新聞』第11563号、日本食糧新聞社、2017年7月26日、デイリー版、01面。
- ^ (株)BCJ-28、(株)雪国まいたけホールディングス、(株)雪国まいたけ「合併公告」『官報 平成29年本紙』第7141号、国立印刷局、2017年11月10日、28頁。
- ^ (株)雪国まいたけ、(株)雪国商事、(株)今町興産「合併公告」『官報 平成30年本紙』第7202号、国立印刷局、2018年2月14日、28頁。
- ^ (株)トータク「合併につき株券等提出公告」『官報 平成30年本紙』第7389号、国立印刷局、2018年11月14日、32頁。
- ^ “宝HD(2531)連結子会社のタカラバイオ(4974)、雪国まいたけにキノコ事業を譲渡”. 日本M&Aセンター (2018年12月17日). 2019年1月9日閲覧。
- ^ 「キノコ栽培事業の先駆けタカラバイオが撤退 雪国まいたけに譲渡」地域経済、『京都新聞』京都新聞社、2018年12月17日、夕刊。
- ^ 「雪国まいたけ、三蔵農林を子会社化 事業領域拡大図る」『日本食糧新聞』第11943号、日本食糧新聞社、2019年9月20日、デイリー版、02面。
- ^ (株)雪国まいたけホールディングス、(株)雪国まいたけ「合併公告」『官報 令和2年本紙』第198号、国立印刷局、2020年2月27日、24頁。
- ^ 「雪国まいたけ5年ぶり上場 神明HDが子会社化へ」『産経新聞』産経新聞社、2020年9月17日、デイリー版。
- ^ (株)きのこセンター金武「解散公告」『官報 令和4年号外』第62号、国立印刷局、2022年3月24日、34頁。
- ^ “雪国まいたけ、東京本社を開設”. 日本経済新聞 (2022年3月23日). 2025年4月3日閲覧。
- ^ “雪国まいたけ、子会社の三蔵農林を吸収合併へ”. 日本M&Aセンター. 2023年4月1日閲覧。
- ^ “雪国まいたけ、オランダのキノコ会社買収 海外事業強化”. 日本経済新聞社. 2023年12月11日閲覧。
- ^ “「雪国まいたけ」が海外事業を拡大、オランダのキノコ事業会社を買収・新潟南魚沼市 欧州に初の拠点”. 新潟日報社. 2023年12月11日閲覧。
- ^ 鶴見昌憲 (2013年11月7日). “再建半ば雪国まいたけ、創業社長辞任の波紋 不適切会計の理由は「強すぎるリーダーシップ」”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2013年11月10日閲覧。
- ^ 水口博毅 (2013年11月7日). “ワンマン経営、統制失う 雪国まいたけ・大平社長辞任へ”. 日本経済新聞社. 2013年11月10日閲覧。
- ^ “雪国まいたけ / 星名光男取締役が社長に”. 流通ニュース. ロジスティクス・パートナー (2013年11月14日). 2013年11月27日閲覧。
- ^ 雪国まいたけが郷ひろみ起用TVCF - 日本食糧新聞電子版
- ^ a b はなわが歌う「メチャクチャ高い、買うなよ」CMの好感度が上昇。 Narinari.com
- ^ 雪国もやしの『高い理念』とは?
- ^ スザンヌ、"お宝映像"公開に「表情が硬いですね」 - 雪国まいたけCM発表会 マイナビニュース
- ^ 郷ひろみ:6年ぶり「雪国まいたけ」のCMキャラに 「僕はこれしか口にしない」と愛あふれるアピール - MANTANWEB(まんたんウェブ)
- ^ “「雪国にしかつくれない、まいたけです。」雪国まいたけ「極(きわみ)」新作CMのご案内”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2019年2月12日). 2025年9月30日閲覧。
- ^ 風雲!きのこ三国志 ~夢のキノコで覇権を握れ~ - テレビ東京 2005年5月24日
- ^ 不可能を可能にせよ!~幻のキノコを生む会社~ - テレビ東京 2010年4月19日
- ^ 『鬼太郎マガジン VOL.3』講談社〈講談社MOOK〉、2008年12月10日第1刷発行、20頁。
関連項目
- 日本の企業一覧 (水産・農林)
- ベインキャピタル
- 神明ホールディングス
- タカラバイオ
- ホクト - 長野県の同業会社。
外部リンク
- ユキグニファクトリー
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