ゆき‐ざさ【雪×笹】
ユキザサ
雪笹
ユキザサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 20:12 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ユキザサ | ||||||||||||||||||||||||
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福島県福島市 2013年5月
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分類(クロンキスト体系) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Maianthemum japonicum (A.Gray) LaFrankie[1] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
ユキザサ(雪笹)[2] |
ユキザサ(雪笹、学名:Maianthemum japonicum )は、ユリ科の多年草[3][4][5]。
APG植物分類体系では、ユキザサは、ユリ目ユリ科からキジカクシ目キジカクシ科に分類される[2][6]。また、属としては、旧ユキザサ属(ユキザサぞく、学名:Smilacina、漢字表記:雪笹属)に属していたが、旧ユキザサ属は、マイヅルソウ属に含められた[6]。
特徴
地下に根茎があり、肉質で直径4-7mmになり長く横たわる。茎は丸く、高さは20-70cmになる。茎は直立するが、上部は斜上し、上部にいくにしたがって粗い毛におおわれる。葉は茎の上部に互生し、葉身は長さ6-15cmになる卵状長楕円形で、先は鋭くとがり、基部は円形または切形になる。葉の両面に粗い毛が生え、とくに裏面の葉脈上に多い[2][3][4][5]。
花期は5-7月。茎先に円錐花序をつけ、小さい両性花を多数つける。花序と花柄にも粗い毛が多い。花被片は白色で6個、長さは3-4mmになる長楕円形で幅は狭く、平開する。雄蕊は6個あり、花被片より短い。雌蕊の花柱は長さ0.5-1mmで、柱頭は丸いか、わずかに3裂する。果実は球形の液果で、径5-7mm、初め緑色であるが後に赤く熟す[2][3][4][5]。
分布と生育環境
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の落葉広葉樹林の林床に生育する。国外では、朝鮮半島、中国大陸、ウスリー、アムールに分布する[4]。
利用
春の若い芽は山菜となる。
名称
和名の由来は「雪笹」の意で、花が白いので「雪」にたとえ、葉がササ(笹)に似た形状によることからという[4][5]。アイヌ語名では根をペペロという[7]。
シノニム
ギャラリー
関連項目
脚注
- ^ ユキザサ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ a b c d 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.144
- ^ a b c 「朝日百科『世界の植物』8」pp.2364-2365
- ^ a b c d e 『日本の野生植物 草本I単子葉類』p.49
- ^ a b c d 『新牧野日本植物圖鑑』p.865
- ^ a b 大場『植物分類表』pp.54-57
- ^ “葉を見る”. 国土交通省北海道開発局. 2020年8月11日閲覧。
- ^ ユキザサ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
- ^ ユキザサ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
参考文献
- ユキザサのページへのリンク