ヤマトリカブト類の分類
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「ツクバトリカブト」の記事における「ヤマトリカブト類の分類」の解説
共通することは、花柄と上萼片に屈毛が生えること。 ヤマトリカブト(山鳥兜、Aconitum japonicum Thunb. (1784) subsp. japonicum)- 分類上の基本種。茎は高さ60-200cmになり、葉身は五角形-五角形状円形で、3深裂-中裂し、花序は散房状から総状になる。本州の栃木県から愛知県にかけて分布する。 オクトリカブト(奥鳥兜、Aconitum japonicum Thunb. subsp. subcuneatum (Nakai) Kadota (1987))- 茎は高さ60-200cmになり、葉身は腎円形で、5-7浅裂-中裂し、花序は棒状の円錐状になる。北海道道南地方、本州の新潟県、群馬県以北の日本海側に分布する。 ツクバトリカブト(筑波鳥兜、Aconitum japonicum Thunb. subsp. maritimum (Nakai ex Tamura et Namba) Kadota (1983))- 本亜種。長野県の高原地帯には本亜種の直立型があり、「ハチブセウズ」または「タチトリカブト」と言われる。分類表内のシノニム A. momosei Nakai; A. rectissimum Nakai は、中井猛之進 (1953) によって「ハチブセウズ」、「タチトリカブト」とされ、独立種とされた経緯がある。イヤリトリカブト(居谷里鳥兜、Aconitum japonicum Thunb. subsp. maritimum (Tamura et Namba) Kadota var. iyariense Kadota (1987))- ツクバトリカブトの変種。茎は高さ300cmに達し、茎の上部がつる状になり、花序が大型になって花が多数つく。長野県北部の特産で、湿地や渓流の流れに沿って生育する。環境省(2020年)の絶滅危惧IA類、長野県(2014年)の絶滅危惧IA類に選定されている。 絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト) (2020年、環境省)長野県(2014年)絶滅危惧IA類(CR) イブキトリカブト(伊吹鳥兜、別名、キタヤマブシ、Aconitum japonicum Thunb. subsp. ibukiense (Nakai) Kadota (1987))- 茎は高さ25-180cmになり、葉身は腎円形-五角形状円形で、3中裂-深裂し、花序は散房状から総状になる。福井県から兵庫県、山口県の日本海側に分布する。 タンナトリカブト(丹那鳥兜、耽羅鳥兜、別名、サンインヤマトリカブト、Aconitum japonicum Thunb. subsp. napiforme (H.Lév. et Vaniot) Kadota (1987))- 茎は高さ15-150cmになり、葉身は五角形-五角形状円形で、3全裂-深裂し、花序は散房状になる。中国地方、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸東北部に分布する。
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ヤマトリカブト類の分類
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「オクトリカブト」の記事における「ヤマトリカブト類の分類」の解説
共通することは、花柄と上萼片に屈毛が生えること。 ヤマトリカブト(山鳥兜、Aconitum japonicum Thunb. (1784) subsp. japonicum)- 分類上の基本種。茎は高さ60-200cmになり、葉身は五角形-五角形状円形で、3深裂-中裂し、花序は散房状から総状になる。本州の栃木県から愛知県にかけて分布する。 オクトリカブト(奥鳥兜、Aconitum japonicum Thunb. subsp. subcuneatum (Nakai) Kadota (1987) - 本亜種。尾瀬およびその周辺の草原に分布する本亜種の直立型を「オゼトリカブト」ということがある。また、佐渡島と新潟県中部に分布し、葉が3深裂するものを「サドブシ」ということがある。 ツクバトリカブト(筑波鳥兜、Aconitum japonicum Thunb. subsp. maritimum (Tamura et Namba) Kadota (1983))- 茎は高さ60-150cmになり、葉身は五角形-五角形状円形で、3全裂-深裂し、花序は小型の円錐状になる。東北地方から関東地方の太平洋側の山地、群馬県、長野県に分布する。イヤリトリカブト(Aconitum japonicum Thunb. subsp. maritimum (Tamura et Namba) Kadota var. iyariense Kadota (1987))- ツクバトリカブトの変種で、茎は高さ300cmになり、茎の上部がつる状になるもの。長野県北部に分布する。 イブキトリカブト(伊吹鳥兜、別名、キタヤマブシ、Aconitum japonicum Thunb. subsp. ibukiense (Nakai) Kadota (1987))- 茎は高さ25-180cmになり、葉身は腎円形-五角形状円形で、3中裂-深裂し、花序は散房状から総状になる。福井県から兵庫県、山口県の日本海側に分布する。 タンナトリカブト(耽羅鳥兜、別名、サンインヤマトリカブト、Aconitum japonicum Thunb. subsp. napiforme (H.Lév. et Vaniot) Kadota (1987))- 茎は高さ15-150cmになり、葉身は五角形-五角形状円形で、3全裂-深裂し、花序は散房状になる。中国地方、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸東北部に分布する。
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