モハ61形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:46 UTC 版)
モハ61 1958年(昭和33年)1月に西武鉄道よりクハ1231形1232を譲り受け、導入したものである。西武クハ1232は西武鉄道の前身事業者である武蔵野鉄道が1940年(昭和15年)4月に日本鉄道自動車工業(現・東洋工機)において新製したクハ5855形5856を前身とし、譲渡に際しては西武所沢工場において電動車化・両運転台化といった各種改造を施工した。 車体は全長17,000mmの半鋼製車体で、前面形状は非貫通構造の3枚窓形状、側面には片側3箇所1,000mm幅の片開客用扉を備え、側窓は二段上昇式、窓配置はdD(1)4(1)D5(1)Dd(d:乗務員扉、D:客用扉、数値は側窓の枚数、カッコ内は戸袋窓)である。前述の通りモハ61は西武在籍当時のイエロー・マルーンの2色塗装のまま導入され、この車体塗装は後に既存の在籍車両にも踏襲された。台車は鉄道省制式の釣り合い梁式台車DT10を装着し、歯車比は66:18 (3.67) である。 導入当初は直接制御方式を採用したが、1971年(昭和46年)4月に坂野工業所の出張工事によって間接非自動制御化が施工され、1978年(昭和53年)7月にはワンマン運転対応化改造を受け、路線縮小後も残存した。モハ61は客室内暖房の効きの良さを評価されて冬季は優先的に運用され、全線廃止まで在籍した。
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