ペンタックス645シリーズ
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「PENTAXの銀塩一眼レフカメラ製品一覧:中判・110フィルム用」の記事における「ペンタックス645シリーズ」の解説
アサヒペンタックス6×7に続く中判一眼レフカメラの第2弾で、こちらは6x4.5cm判カメラである。「スーパーフィールドカメラ」のコンセプトで開発された。当初からワインダーを内蔵。 フィルムバックはコンパクトな横型でいくか、やや大型になるハッセルブラッドのような形状の縦型でいくか検討された上で、横長フレームに適した縦型フィルムバック(途中交換不可)式で製品化することとなった。ウエストレベルファインダーは採用せず、トライピゾプリズムとケプラーテレスコープ型アイピースを採用したアイレベルファインダー固定としている。コンセプトに則し、ホールディング性の高いグリップを備え、6x4.5cm判でありながら他社のライカ判カメラの大型フラッグシップ機とさほど変わないサイズとなっている。 数多くのレンズがラインアップされ、機動力の高さから主に風景写真向けとして支持を受けた。ペンタックス銀塩一眼レフカメラ製品の中ではもっとも新しいシリーズであり、初めからマルチモード対応の電子接点付きマウントが採用されているため、交換レンズ群は当初からマルチモード対応のレンズであり、645N登場と同時にオートフォーカスレンズも登場した。ペンタックス67シリーズ用のレンズも専用アダプターを介して装着可能であり、開放測光と絞り優先AEも機能する。 最終機種である645NIIは67IIと同じく2009年10月に生産終了となり、シリーズとしては終焉を迎えることとなった。ただし、マウントに互換性のあるデジタル一眼レフカメラペンタックス645Dが発売されたこともあり、レンズや一部のアクセサリーについては引き続き現行品として生産・販売が続けられている。 ペンタックス645(1984年6月発売) 最高シャッター速度は1/1000秒。1.5コマ/秒の連続撮影が可能。操作方式は同時期に発売された35mmフィルム一眼レフのスーパーAなどに近く、シャッター速度は電子ボタンで設定する。LX、スーパーAに採用されたTTLストロボシステムに対応。露出補正やAEロックができないなど、機能面では改良の余地があった 。 ペンタックス645N(1997年12月発売) 6x4.5cm判のレンズ交換式一眼レフカメラとしては、世界初のオートフォーカス機能を搭載。オートフォーカス測距点は3点。2コマ/秒の連続撮影、撮影データの写し込み機能を搭載した。マウントは新たに645AFマウントを採用した。操作方式は当時発売されていたMZシリーズに近く、シャッター速度はMZ-3と同様なダイヤルで設定するように変更された。第15回(1997年)カメラグランプリ受賞。 ペンタックス645NII(2001年10月発売) 645Nの改良版。スペック面では645Nにミラーアップ機構、カスタマイズ機能である「ペンタックス・ファンクション」の追加、撮影データ項目が充実され、より使いやすい機種となった。また21世紀以降のペンタックスカメラ製品の新規格に対応し、外部レリーズソケットの規格が先に発売されたMZ-Sと同様のものが採用され、アクセサリーも共用できる。
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