ブレンガルテン-ディーティコン鉄道の車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/19 04:18 UTC 版)
「BDWM交通」の記事における「ブレンガルテン-ディーティコン鉄道の車両」の解説
ブレンガルテン-ディーティコン鉄道は併用軌道の区間も多く、開業以来路面電車スタイルやそれに近いスタイルの電車が客車を牽引する方式の旅客列車が運行されており、開業時に用意された2軸車単車であるCe2/2 1-5形や1912、15年製の2軸ボギー電車Ce4/4 7I-9I形、1928、32年製で1955、56年に軽量車体に更新されたCe4/4 10-11形(のちのBDe4/4形)といった両車端に乗降デッキを持つ低床式路面電車と近代的な軽量車体を持つCe4/4 6I-8II形が使用されていた。客車は電車同形のものと中心とした2もしくは3軸、2軸ボギーの客車を電車が牽引していたほか、納涼客車として1902年製のC 11I-12形2軸客車が運行されており、現在でもC 11号車が歴史的車両として残されている。 その後1969年に電気方式を直流1200Vに昇圧した際に機材を新しい3連接車体のBDe8/8形に一新し、客車牽引をやめて固定編成の電車を需要に応じ1~3編成併結して運転する方式として終端駅での機回しを廃止している。 1990年にチューリッヒSバーンとしての運行が始まり、運転本数、利用客数ともに大幅に増加したため、1993年には部分低床車のBe4/8形を5編成を導入して輸送力の増強を図っていたが、BDWM交通となった2009年以降は全機材のバリアフリー化と、従来2等室のみであった客室に1等室を追加導入することによるサービスアップを図るため、3車体4台車のABe4/8形(通称「DIAMANT」)10編成を導入して、従来のBDe8/8形とBe4/8形を置き換えている。 なお、歴史的車両として1928年製造、1955年車体更新のBDe4/4 10号機がパーティ用車両として、1969年製のBDe8/8形 7号機が鉄道車両保存団体の手によって動態保存されている。 1435mm軌間での貨物列車の牽引はEe2/2 251形電気機関車が1912年以降使用されており、1969年の昇圧に伴ってヴォーレン-マイスターシュヴァンデン鉄道から譲受したBDe4/4 2形電車を譲受してEe4/4 251形電気機関車としたものに置き換えられたが、1968年に同じくヴォーレン-マイスターシュヴァンデン鉄道から譲受したEm2/2 102形、1984年製のEm2/2 103形といったディーゼル機関車による牽引に移行していった。また、ヴォーレン-マイスターシュヴァンデン鉄道の車両を随時借用して運行していた。 1435mm軌間での貨物列車はすべてスイス国鉄等他社の貨車を使用しており、ブレンガルテン-ディーティコン鉄道では1000mm軌間用の荷物車および郵便車計7両と貨車16両、ロールワーゲン2両、ロールボック4セットを保有していたが、現在では事業用に使用されるものと事業用車に改造されたものを除きすべて廃車となっている。 事業用としては旧型化した2軸電車を流用したXe2/2 51I-52I形や、同じく2軸電車を電気機関車に改造したTe2/2 401-402形が事業用車、事業用貨車を牽引していたが、現在では1967、68年製のTm2/2 51II-52II形ディーゼル機関車が主力として使用されている。 電車Ce2/2 1I-5I形(旧形式Ce1/2 1I-3I形) Ce4/4 7I-9II形(Ce4/4 4II-5II形に改称、廃形式) Be4/4 6I-8II形(廃形式) BDe4/4形(旧形式Ce4/4 10-11形) BDe8/8形 Be4/8形(廃形式) ABe4/8形 客車(主要形式のみ)C 4-6形(廃形式) C 11-12形(納涼客車、廃形式) C 18-20形(後にC3 18-20形に改造) C4 24-25形(廃形式) C4 26-29形(廃形式) C4 31-32形(廃形式) C4 41-43形(廃形式) 事業用車(主要形式のみ)Xe2/2 51I-52I形 Te2/2 401-402形 Tm2/251II-52II形
※この「ブレンガルテン-ディーティコン鉄道の車両」の解説は、「BDWM交通」の解説の一部です。
「ブレンガルテン-ディーティコン鉄道の車両」を含む「BDWM交通」の記事については、「BDWM交通」の概要を参照ください。
- ブレンガルテン-ディーティコン鉄道の車両のページへのリンク