フラッシュメモリ・ハードディスク・ネット配信との競争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 17:06 UTC 版)
「第3世代光ディスク」の記事における「フラッシュメモリ・ハードディスク・ネット配信との競争」の解説
第3世代光ディスクにおいてBDがデファクトスタンダードとなったのち、その容量を上回るUSBフラッシュメモリの登場と価格低下からフラッシュメモリとの競合を指摘したり、ハードディスクドライブやSSDの大容量化と光ファイバー網、また5Gの広がりから、ネット配信やクラウドストレージの競合を指摘する声も根強い。 ハードディスクドライブは容量あたりの単価は安いが、その構造上耐久性に問題が多い。ネット配信によるオンデマンド配信も快適に楽しむには高速なネット環境が必要となる。特にストリーミング形式の場合、通信速度が低い場合はコンテンツの再生すらできないこともある。 デジタルコンテンツの配信、保存に重要なファクターとなるコピー制御に関しても、ハードディスクやネット配信はともかくとして、フラッシュメモリについては、特に家電向け据付録画機の分野において普及したコピー制御技術が日本では存在しないか主流となっておらず、そのためコピー制御の掛かっているデジタルコンテンツをフラッシュメモリに格納してやり取りすると言うスタイルは、携帯機器向けに品質を大幅に落としたダウンコンバートを施してコピーすると言う場合以外には、特に家電向け据付録画機の分野において一般的ではない。 Blu-rayの拡張、後継規格としてBDXLやUHD BDが開発され、UHD BDではCMP Exportと言う外部媒体コピー技術をサポートする事となった。 Blu-rayスペックでの放送の録画ニーズは殆ど日本国内にほぼ局在しており、よってBDXL対応録画機器の流通は日本国内にほぼ局在している。 映像のネット配信は4Kの場合15 - 30Mbps程度だが、激増するインターネットのトラフィックによるネットワークの混雑が足かせとなる。一方Blu-rayでは約54Mbps、UHD BDでは約92 - 123Mbpsの安定したストリームをサポートできる。 今日(2022年現在)では、無料で使用できるGoogle DriveなどのオンラインストレージサービスやSSD、フラッシュメモリーの低コスト化、大容量化にともなってそもそも光学ディスクが必要となる機会が減少し、PCでも光学ドライブを搭載しない機種が増えている。 AV分野に関しても、未だDVDやBlu-rayで映画が供給される事はあるが、Amazon primeやNetfrixなどの定額制配信サービスの普及によりその使用機会は減っている。
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