ピラミッドの都市の入り口
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 00:56 UTC 版)
「ババロン」の記事における「ピラミッドの都市の入り口」の解説
セレマ神秘主義では、アデプトが聖守護天使の知識と会話を達成した後、彼は次のそして最後の大きなマイルストーン——非実在と分解の偉大な精神的荒野、アビスを越える——に到達するであろう。コロンゾンはアビスの住人で、彼の仕事は旅行者を彼の無意味な妄想の世界に引き込むことである。 しかしながら、ババロンはそのちょうど反対側で手招きをしている。もし、アデプトが彼自身を彼女に与えたら、——この行動の象徴はアデプトの血を彼女の聖杯に注ぐこと——彼は彼女に身籠り、神殿の首領として、ピラミッドの都市の住人である聖人として生まれ変わる。 彼女はアビスを守っている。そして彼女の中に完全な純粋さを持って上にいて、下にいる彼らの身請け人として送られる。彼女を通じてそして彼女が乗っている獣の他に高貴な神秘に入る道はない。 また、「霊視と幻聴」(12th Aethyr)には、こう書いてある。 彼に、その中に血が交じった聖杯を見上げさせよ。聖杯のワインは聖人達の血であるからして。緋色の女に光栄を。獣にまたがったババロン、醜態の母。彼女は大地の隅々まで彼らの血を溢れさせ、そして見よ。彼女はそれを密通の聖杯の中に混ぜた。 彼女は誰も拒絶しないため聖なる娼婦と考えられているが、彼女は高い代償——アデプトのすべての血と地上の個人としてのエゴのアイデンティティ——を抽出する。このババロンの姿は12th Aethyrにより詳しく説明されている。 これはババロン、醜態の母の神秘、そしてこれは彼女の不義の神秘。彼女は生き物全てに彼女自身を与え、その神秘の共有者となる。そして彼女は各々の僕となるため、彼女は全員の愛人となる。汝は彼女の栄誉を理解できないとしても。 汝の美しき魔法、おおババロンよ、そして望ましい人。汝は生きる全て物に汝を与え、汝の弱さは彼らの強さを抑制する。汝は理解していようぞ。故に汝の魔法は理解と呼ばれる。おおババロンよ。夜の淑女! このババロンの側面に含まれるコンセプトは、地上のエゴの消滅を通じて全てを一つにする探求という神秘的な考え方である。(「汝の血はババロンの聖杯の中で入り交じり、汝の心は宇宙のこころである」)ババロンの聖杯の中に満たされた血は、彼女によって「命と美で世界に溢れ」(人間界に戻り「解き放たれる」神殿の首領を創造することを意味する)、49花弁の深紅色の薔薇を象徴している。 性魔術では、月経血と緋色の女またはババロンとの性行為で放出された精液の混合液は、 Elixir Rubeus(ルベウスの薬)(クロウリーの魔法日記ではEl. Rub.と省略されている)と呼ばれ、ケニス・グラントによると「ババロンの残骸、緋色の女、月の進行の溶媒」として言及される。
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