聖人として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/12 05:56 UTC 版)
アナスタシアへの崇敬が始まったのは早く、すでに5世紀の祈祷文に崇敬の記録が見出される。465年に不朽体(聖遺物)がコンスタンティノポリスへもたらされ、彼女の名を付けた聖堂が建てられた。ほどなくローマにも彼女の名による聖堂が建てられている。ローマでの祭日は12月25日で、現在のカトリックにおけるクリスマスの早朝のミサは本来は彼女の記念のためのミサであった。ミサの第一奉献文(ローマ典文)の中では、古来から崇敬されている殉教者の列にも加えられている。 正教会のイコンでは、アナスタシアは、通常、致命者を示す赤の衣に婦人の装束である白の頭覆いをかぶり、手に薬瓶を載せた姿で描かれる。致命を示す棕櫚の枝が添えられることもある。 西方教会の聖画像では、やはり殉教を示す冠が描かれることがある。また船のなかにいる姿が好んで描かれる。 アナスタシアは、クロアチアの都市ザダルの守護聖人であり、同地の聖アナスタシア聖堂はダルマチア最大の教会建築である。
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