ビカリアとは? わかりやすく解説

ビカリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/14 09:56 UTC 版)

ビカリア属 Vicarya
生息年代: 始新世中新世
Є
O
S
D
C
P
T
J
K
Pg
N
Vicarya japonica大阪市立自然史博物館
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
始新世 - 中新世
分類
: 動物界 Animalia
: 軟体動物門 Mollusca
: 腹足綱 Gastropoda
亜綱 : 直腹足亜綱 Orthogastropoda
上目 : 新生腹足上目 Caenogastropoda
: 吸腔目 Sorbeoconcha
亜目 : Cerithiimorpha
: キバウミニナ科 Potamididae
: ビカリア属 Vicarya
学名
Vicarya
d'Archiac and Haimes, 1854
英名
a kind of horn snails

ビカリア学名: Vicarya)は、吸腔目キバウミニナ科ビカリア属に分類される巻貝の総称。新生代第三紀に繁栄したが現在は絶滅しており、各地で化石として産出する。なお、本属をポタミデス属Potamides)のシノニムとし、ビカリアという属名は無効であるとする説もある[1]

内部がケイ酸で置換されたものを「月のおさがり」ということがある[2]

形態・生態

殻長10cmほどの円錐形の巻貝で、キバウミニナ科の現生種であるキバウミニナ、センニンガイ、フトヘナタリなどに似ている。殻の表面には太い螺肋や角状突起がある。

分布・生育地

新生代第三紀の始新世から中新世にかけての地層から産出し、示準化石として重要である。

世界中の熱帯 - 亜熱帯に分布し、マングローブなどの汽水域に分布していた。日本では長野県南部から広島県北部にかけてなど各地の地層から化石が見つかっており、中新世の日本は熱帯 - 亜熱帯気候で、日本の中央部は内湾性の浅い海が広がっていたと考えられている[3][4][5][6]

下位分類

  • ヤマトビカリア Vicarya callosa japonica Yabe et Hatai, 1938: Vicarya verneuili (d’Archiac, 1851) と同種とも考えられる[7]
  • Vicarya verneuili (d’Archiac, 1851): パキスタンの中新世地層[8]
  • ヤベビカリア Vicarya yabei Kamada, 1960: Vicaryellaに分類すべきとも考えられる[9]
  • Vicarya yatuoensis Yabe et Hatai, 1938: Vicarya yokoyamai Takeyama, 1933 と同種と考えられる[10]
  • ヨコヤマビカリア Vicarya yokoyamai Takeyama, 1933[11][4]

近縁種

脚注

出典

  1. ^ Reid, D.G.; Dyal, P.; Lozouet, P.; Glaubrecht, M.; Williams, S.T. (2008-05). “Mudwhelks and mangroves: The evolutionary history of an ecological association (Gastropoda: Potamididae)” (英語). Molecular Phylogenetics and Evolution 47 (2): 680–699. doi:10.1016/j.ympev.2008.01.003. https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S1055790308000067. 
  2. ^ 糸魚川(1973), p. 17.
  3. ^ 糸魚川(1973), p. 45-47.
  4. ^ a b c 金子(1996).
  5. ^ 滋賀地学研究会(1977), p. 44-48.
  6. ^ Vicarya属”. 日本古生物標本横断データベース. 2023年8月11日閲覧。
  7. ^ 菅野(1986), p. 46.
  8. ^ 菅野(1986), p. 36.
  9. ^ 菅野(1986), p. 53.
  10. ^ 菅野(1986), p. 50,54.
  11. ^ 菅野(1986), p. 44およびPlate IV-VII.
  12. ^ 奥谷(2004), p. 80-81.

参考文献

関連項目

外部リンク


ビカリア

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なぎビカリアミュージアム」の記事における「ビカリア」の解説

ビカリアはウミニナ科の大型を持つ円錐形巻貝の属であり、現在から約1600万年前にあたる新生代新第三紀中新世中期地層である勝田層群から多産する。保存状態酸性生息環境カキフジツボヤドカリなどによる影響確認できるほど良好である。また、ビカリア以外にも勝田層群吉野層からはマングローブ林のある河口示唆する化石産出している。1600万年前の奈義町周辺海抜0メートル地帯であった推測されており、なぎビカリアミュージアムでは化石資源活かした教育普及活動が行われている。

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