ヒンドゥー教徒とムスリムの対立とは? わかりやすく解説

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ヒンドゥー教徒とムスリムの対立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 01:37 UTC 版)

ポロ作戦」の記事における「ヒンドゥー教徒とムスリムの対立」の解説

先述たようにハイダラーバード君主はじめとする支配者層ムスリムで、上級官僚いたっては8割がムスリムであり、ジャーギールダール呼ばれる大土地所有者もムスリム存在顕著であった1927年設立ムスリム統一協会ムスリム統合その利益保護目的とし、ニザームとその体制積極的に支持していた。 他方藩王国内には正規軍のほかにムスリム統一協会によって設立され、その傘下にあったラザーカール呼ばれるイスラーム義勇軍、つまりムスリム非正規軍も存在した。彼らは藩王国内におよそ20万人いたとされるムスリム統一協会およびラザーカール総裁カーシム・ラズヴィー藩王国政府内に大きな影響力持ちインド政府との対決姿勢崩そうとしなかった。 だが、住民大半占めたのはヒンドゥー教徒であった1931年統計における宗教別人口ムスリム11パーセントなのに対しヒンドゥー84パーセント占めており、単独での独立領内大多数ヒンドゥー教徒反発したまた、この統計ではムスリム都市部人口集中していた。さらに反体制派ハイダラーバード藩王国会議派やテランガーナ地方基盤としたアーンドラ大協会があり、前者インド国民会議派マハトマ・ガンディー影響をうけていた。 やがて、不平不満から共産主義支持を受けるようになり、1944年になるとアーンドラ大協会の指導部共産主義者占めようになった。そして、1946年7月からテランガーナ地方で、のちにテランガーナ闘争呼ばれる大規模な農民蜂起発生した貧し農民たちはこの地域43パーセント保有するジャーギールダール、それを認めるジャーギールダーリー制度に不満を抱いていた。 当初共産主義者ザミーンダール、デーシュムクと呼ばれる支配者層狙ったが、すぐにニザームに対して本格的な反乱開始した。この反ニザーム政府運動の一環として大規模な闘争となって1947年末までには2,000とも言われる村落自治政府樹立された。そこでは共産党の指導下で行政・司法軍組織整備土地の接収分配など行われていた。 ラザーカールまた、ヒンドゥー教共産主義鼓舞しテランガーナ闘争反動過激化ていった1946年暮れになると、共産主義者ラザーカールとの衝突激しさ増し両者残酷な方法をとったことで、ますます険悪になった。インド国民会議派政治家によると、ラザーカール封鎖した後、疑わしい共産主義者一斉捕獲し略奪虐殺するといった行動に無差別的かつ組織的に従事していたとされている。またインド政府パンフレットによると、1948年までに2,000人が殺害されとされる。この衝突の影響で4万人近い人々難民となってハイダラーバードから逃げたとされる他方1947年8月インド独立したのち、インド支配領域からムスリム難民流入したことも留意しなければならない1948年10月情報では、ハイダラーバード国内には一日1,000人から1,500人の難民流れ込み、その総数1万5千人から2万5千人達していた。その原因インド・パキスタン分離独立による宗教対立影響であり、インド政府ハイダラーバード隣接する州政府によると、ニザームムスリム統一協会傘下にあった

※この「ヒンドゥー教徒とムスリムの対立」の解説は、「ポロ作戦」の解説の一部です。
「ヒンドゥー教徒とムスリムの対立」を含む「ポロ作戦」の記事については、「ポロ作戦」の概要を参照ください。

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