肥後美人【ヒゴビジン】(草花類)
登録番号 | 第5639号 | |
登録年月日 | 1997年 7月 15日 | |
農林水産植物の種類 | りんどう | |
登録品種の名称及びその読み | 肥後美人 よみ:ヒゴビジン | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | 2000年 7月 17日 | |
品種登録者の名称 | 原田利一 | |
品種登録者の住所 | 熊本県上益城郡矢部町大字島木5677番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 原田利一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「那須の乙女」の選抜育成系統に「ハイジ」の選抜育成系統を交配して得られる交雑品種であり,花が紫ピンクで,花冠先端の転回が外反転の切り花向きのやや晩生種である。 植物体の形状は直立性,草丈は120~159cm,茎の横断面の形状は4稜形,茎上部及び下部の色は淡緑,上部の着色程度は中,下部の着色程度は少,上部の節間長及び中央部の節間長は6.0~8.9cm,2節以上の側枝発生数は1~6本,発生位置は下部のみ,側枝長は10~14cmである。葉長は7.0~9.9cm,幅は3.0~3.9cm,葉身の形状は披針形,ねじれは無,着生角度は60~89°,葉の表面の色は緑,裏面の色は淡緑,表面及び裏面の着色程度は無である。開花期はやや晩で育成地(熊本県上益城郡矢部町)において9月中旬,花房のつき方は茎頂~下位節に群生,開花の順序は全体一斉,頂部の着花数は9~12,花段数は6~8段,茎当たりの総花数は20~29である。花冠の形状は鐘形,先端の直径は3.0~3.9cm,先端の転回は外反転,花冠内面上部の色は紫ピンク(JHSカラーチャート 8903),内面中部の色は淡紫ピンク(同 8902),外面の色は鮮紫ピンク(同 8904),内面上部及び外面の斑点は無,内面中部の斑点は中,外面の縞模様の有無は有,色は淡紫褐,裂片の長さは12~13mm,幅は10~11mm,形状はⅣ型である。がく片の長さは1.5~1.9cm,形状は狭披針形,がく筒の長さは1.5~1.9cm,形状は筒状である。 「ハイジ」と比較して,開花期が早いこと,花段数が少ないこと,花冠裂片の長さが長いこと等で,「那須の踊り子」と比較して,開花期が早いこと,開花の順序が全体一斉であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,種苗店より苗で購入した「那須の乙女」の選抜育成系統を母系とし,「ハイジ」の選抜育成系統を父系とする交雑品種であり,育成地(熊本県上益城郡矢部町)において,平成2年から特性の調査・確認を行い,4年に育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「ベストハイジ」であった。 |
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