春紫【ハルムラサキ】(観賞樹)
![]() | 登録番号 | 第12165号 |
登録年月日 | 2004年 6月 4日 | |
農林水産植物の種類 | つつじ | |
登録品種の名称及びその読み | 春紫 よみ:ハルムラサキ | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 館林市 | |
品種登録者の住所 | 群馬県館林市城町1番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 島野好次 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、ヤマツツジの偶発実生の中から選抜して育成されたものであり、花形は開いた漏斗形、花は明紫赤色の庭園及び緑化向きの品種である。樹姿枝張りは半球状、樹高は矮性、2年枝の太さは細、色は暗褐、主枝の粗密は中である。春葉の全体の形は楕円形、先端の形は鈍頭、葉脚は鋭脚、葉身長は短、最大幅は狭、葉柄長はかなり短、新葉表面及び春葉表面の色は緑、斑入りは無、表面の光沢は無又は極弱、表面の毛じの色は白、葉の着生方向は水平である。花の向き姿勢はやや直立、つぼみの形は尖頭楕円、花形は開いた漏斗形、花のタイプはシングル、花冠の切れ込みは中、花冠上半の形は倒卵形、下半の形は3/4円形、裂片の先端の形は広く円い、重なり合いは中、縁の波形状は弱、花の直径はやや小、切開いた最大幅は中、縦幅はやや短である。花色の発現は一色型、絞り模様は無又は極微、底白、白覆輪、縁紅・爪紅及び濃淡模様は無、内側の主色は明紫赤(JHS カラーチャート9706)、花喉部のブロッチは中、形は小点の集合、色は鮮赤紫(同9507)である。雄ずい及び雌ずいの型は花弁化しない、花柱の色は淡赤、柱頭は紫赤、がくの有無は有、花筒基部と密着は密着しないである。葉の持続性は半落葉、開花期の早晩はかなり早、四季咲性は無である。「飛鳥川」と比較して、花冠下半の形が3/4円形であること、がくが花筒基部と密着しないこと等で、「オオムラサキ」と比較して、花冠上半の形が倒卵形であること、花の内側の主色が明紫赤であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成6年につつじが岡公園内(群馬県館林市)において、ヤマツツジの偶発実生の中から変異系統を選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、11年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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