ネオ・ペイガニズムとニューエイジ運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/14 10:04 UTC 版)
「エーヴベリー」の記事における「ネオ・ペイガニズムとニューエイジ運動」の解説
エーヴベリーは、ネオドルイド教やウイッカ、そしてゲルマン・ネオペイガニズムなど、ネオペイガニズムの多くの支持者から聖域として採用されている。エーヴベリーの崇拝者たちは記念物を「土地の守護神」すなわちその場所の霊として考えるのみならず、自らの祖先たちと交流する「生きた神殿」とみなしている。 一般的にそうした崇拝者たちはエーヴベリーで公然と儀式を行っており、特に夏至などペイガニズムにとって重要な祝日には、行事に立ち会おうとする大勢の好奇心が強い観光客の群衆を惹きつけている。 エーヴベリーで開催されるドルイド教の儀式は「ゴーセズ」(gorseddau)として一般に知られており、参加者に「アーウェン」(ドルイド教の概念で、霊感を意味する)を呼び出すとともに、アイステズバドの部門では詩の朗唱、歌の朗詠、物語の朗読が公然と行われる。18世紀にヨロ・モルガヌグによって創作されたドルイド教の祈りの言葉と、その後のドルイド教の誓約が一般的に朗読される。カイル・アビリの吟遊詩人のゴーセズとして知られるある特定の集団は、ほとんどすっかりこの先史時代の遺跡で儀式を行うことに重点を置いており、 遺跡を"カイル・アビリ"と呼んでいる。 1993年に英国ドルイド教団のフィリップ・シャルクラスが創作したもともとの儀式において、集まった人々は2つの集団に分けられ、1つは神の一団、もう1つは女神の一団と呼ばれる。女神の一団の者たちはエーヴベリーのヘンジ南部入口にある「悪魔の椅子」へ向かう。「悪魔の椅子」では、ある女性が遺跡の守護霊と女神の象徴となっており、サルセン石の南側表面にある椅子の形の窪みに座って話すことができる。その間に神の一団に従う者たちはヘンジ外側の土手を行進して南部入口へと向い、入口で彼らはやってきた意図について問われ、女神の象徴に供物(多くは花、果物、パン、あるいは蜂蜜酒)を捧げる。 様々なペイガンの存在、また特定のドルイド教集団が祭式を遺跡で行うため、ローテーションが組まれており、王室アーサー王ウォーバンド(LAW)、ドルイド教世俗同盟(SOD)、そしてドルイド教グラストンベリー教団(GOD)は遺跡を土曜日に使用し、ドルイドネットワーク、英国ドルイド教団は代わりに日曜日に行事を計画している。 ペイガンたちの間で聖域として使用されることと並行して、先史時代の記念物はニューエイジ信仰を持つ人々に人気であり、訪問者の中には、心霊の発散を検出できるのではないかという信念のもとに、遺跡周辺でダウジングを使う人もいる。
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