ドリームチームIVとは? わかりやすく解説

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ドリームチームIV(2000年シドニー五輪)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 20:26 UTC 版)

バスケットボール男子アメリカ合衆国代表」の記事における「ドリームチームIV(2000年シドニー五輪)」の解説

1992年バルセロナ五輪以来オリンピックでは無敵存在であり続けた男子アメリカ代表が、初め窮地に立たされた大会2000年シドニーオリンピックだった。この時に参加したチームはドリームチームIVと呼ばれるが、「ドリームチーム」の名に値しない評する者もいるほど危うい場面直面したこともあった。 この年アメリカ代表には、ヴィンス・カーターケビン・ガーネットジェイソン・キッドなどNBA代表する選手加わっていたが、1992年以降アメリカ五輪代表チームとまず異なる点は、NBAファイナルでの優勝経験者MVP受賞者がいないことだった。もう一人有力選手優勝MVP経験を持つティム・ダンカンは、この年アメリカ大陸予選では活躍したが、オリンピックには怪我出場できなかった。 もう一つ特徴は、主力選手平均年齢が低いことだった。前述の3名は20代半ば、あるいは20代前半であり、ベテランの域に達していたティム・ハーダウェイアロンゾ・モーニングゲイリー・ペイトンスター選手の座を若手譲りつつあった。 この年オリンピックから見られもう一つ傾向は、リーグスター選手五輪出場辞退する者が増え始めたことだった。オリンピック直前優勝しMVP受賞していたシャキール・オニール、同じチーム所属するコービー・ブライアントリーグで最も人気のある選手の一人アレン・アイバーソン私的な事情や健康上の理由などで代表チーム招聘辞退していた。 さらに、12人中ガード選手半数の6人となる一方でセンターは、このポジションとしては小柄なアロンゾ・モーニング1人の登録となった。このややいびつなチーム構成は、大会でインサイドでの弱さというかたちで他国つけこまれ苦戦要因となったオリンピック臨んだアメリカ代表は、予選リーグ中国戦、ニュージーランド戦ではそれぞれ40点以上、イタリア戦では30点以上の差をつけて余裕見せたが、フランス戦では12点差、リトアニア戦では9点差の際どい勝利だった。過去2回のオリンピックこれほど僅差試合終えたことはなく、リトアニア戦はドリームチームとしては初めての1差の勝利だった。 決勝トーナメント入りロシア戦では857015点差の勝利。そして、ドリームチームがあわや敗北かと思われたのが、続く準決勝リトアニア戦だった。結果8583アメリカ辛勝だったが、リトアニア選手試合終了時に放ったスリーポイントシュート決まっていればアメリカ敗れるところであった決勝戦相手となったのはフランスにも試合終盤4点差まで詰め寄られたが、アメリカはそこから踏みとどまり結果8575金メダル獲得となった予選フランス戦で、身長215センチセンターフレデリック・ワイスヴィンス・カーター飛び越えてダンクシュート決めるという離れ技見られたものの、このシドニー五輪諸外国成長アメリカ脆さ印象的な大会となったアメリカ代表観客ブーイングを受ける場面もあった。特に、リトアニアフランス相手あと一歩のところまで追い詰められたことで、各国アメリカを「勝てない相手ではない」と認識しはじめたのが、過去2度オリンピック異なる点だった。

※この「ドリームチームIV(2000年シドニー五輪)」の解説は、「バスケットボール男子アメリカ合衆国代表」の解説の一部です。
「ドリームチームIV(2000年シドニー五輪)」を含む「バスケットボール男子アメリカ合衆国代表」の記事については、「バスケットボール男子アメリカ合衆国代表」の概要を参照ください。

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