ドイツの国別輸出電力総量(2010-2011年冬期と2011-2012年冬期)
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「原子力撤廃」の記事における「ドイツの国別輸出電力総量(2010-2011年冬期と2011-2012年冬期)」の解説
2010-11年冬期の純輸出量(単位:TWh)2011-2012年冬期の純輸出量(単位:TWh)変化(単位:TWh)独 - 墺 1,68 11,97 10,29 独 - 瑞 4,09 3,32 -0,76 独 - 捷 -5,76 -4,67 1,09 独 - 仏 4,94 4,01 -0,94 独 - 蘭 4,07 3,07 1,00 独 - 典 1,04 -1,70 -2,73 独 - 丁 1,57 -3,54 -5,11 独 - 波 -0,69 -1,59 -0,90 合計 10,95 10,87 -0,07 2012年の第一四半期でドイツは電力輸出国であり、2012年にヨーロッパ全土を覆った寒波のなか、8基の原発が停止されていたにも関わらず、まだこれらの原発が稼働中であった2011年2月よりも多く電力を輸出した。寒波の期間中、電力需要は極めて高かったが、送電系統運用者ネットワークによれば、電力網は安定していた。 原発停止後にエネルギー分野から指摘された懸念は、ドイツが原発停止中、停電を防ぐためには電力輸入に大きく依存しなければならなくなるであろうということであったが、それに反して、ドイツ自体は朝の需要ピーク時にはむしろ輸出が輸入よりも上回っていた。輸出量は、1日あたり150 - 170GWhであり、部分的にはフランスにも輸出している。フランスは主に電気暖房の集合住宅が多く、電力が不足しているためである。環境大臣ノルベルト・レットゲン(ドイツ語版)も、送電会社のデータによって、送電網の崩壊や電気料金の高騰に関する懸念が広まっていることに対して、「信用できない」し、「パニックを煽っている」として拒否している。ターゲスシュピーゲルによれば、フランスは何年も前から、冬期に電力をドイツから輸入している。 2012年11月の公表によると、原発停止後の最初の第3四半期にドイツは未だかつてないほどの電力を輸出した。差引で12.3TWhの電力が外国に輸出されていて、8基の原発が稼働中であった2010年には輸出は8.8TWhであった 最終的に、2012年にドイツは輸入約43.8TWhに対し、約67TWhを輸出し、約22.8TWhの輸出超過となったとドイツ連邦統計庁(ドイツ語版)は発表した。前年の2011年は、48.5TWhを輸入し、54.5TWhを輸出して、6TWhの輸出超過であったことから、2012年は前年との比較して、約4倍も多くの電力を輸出したことになり、約14億ユーロの黒字となった。輸出増加の原因は、太陽光と風力の増大にあるという。
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