ドイツの哲学的伝統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 02:29 UTC 版)
「ドイツ現代思想」の記事における「ドイツの哲学的伝統」の解説
近代化において、イギリス・フランスに後れを取ったドイツの政治的・経済的事情はドイツ哲学の伝統を規定している。中世以来のゲルマン的伝統に対する誇りと近代的な先進国に対する憧憬という二律背反は、ドイツの思索を観念的・抽象的なものとするとともに、ロマン主義的・理想主義的なものとし、ドイツ哲学はきわめて内面的であるという特徴を有している。ここから、ドイツ哲学の宗教的性質について言及されることがある。それは、ジョン・ロック以来の経験主義の伝統から中庸を旨するイギリスとも、オーギュスト・コント以来の実証主義の伝統から明晰を旨とするフランスとも異なり、しばしば非ドイツ圏から特殊ドイツ的と呼称されることもある。
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