ディジェ・トラバーシア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 12:22 UTC 版)
「リック・ディアス」の記事における「ディジェ・トラバーシア」の解説
漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場。 エンジニアのアルレット・アルマージュらシャア専属のエンジニアチームが、次世代のシャア専用機の基礎データを取得するために短期間で急造した攻撃型MS。新型サイコミュ・フレームを新たな機体に搭載して再調整する時間を短縮するため、先の戦闘で半壊したシャア専用ディジェをベースにしており、これを中心にネオ・ジオンに協力する企業や個人から寄贈された物資で機体を修復する形で構成されている。本機の最重要な運用目的として、新型ファンネルの運用テストが挙げられている。最低限の兵装システムとして完成したことから、ベース機と異なり型式番号と固有名称が与えられており、名付け親はアルレットである。 中核の基本構成はディジェの母体であるリック・ディアスから変更はないが、熱核反応炉はのちにヤクト・ドーガに採用される、当時のネオ・ジオンが取得している中では最高出力のものを搭載している。また本機は短期間の運用を想定しているため、パワー・ドライブ・モードでの出力曲線はやや保安限度を無視した設定がされており、一般のパイロットでは扱いづらい機体となっている。ただし、巡航時は従来の仕様に準ずる。 先の戦闘でサイコミュシステムの使用によって損壊した四肢には当時最新の試作機用のスペア・パーツに換装されているが、外観はヤクト・ドーガと同型である(ファンネル・ポート・シールドも装備)。また、破壊されていない頭部が換装されているのは、本機の開発時にAE社より寄贈された開発経緯不明の頭部パーツが、異常なほどのセンサー有効半径をもつことにアルレットが狂喜したためといわれており、その外観はディジェSE-Rに近く、額にのちのサザビーのような1対の角飾りが付いている。またこれにともない、コックピット・ハッチは左側頭部から頭頂部に変更されている。武装は開発目標であるシャア専用機の想定火力に少しでも近付けるため、調達し得る高出力のものが用意されるが、これはのちのギラ・ドーガ(小隊長機)のビーム・マシンガンと同型である。シールドは後のヤクト・ドーガと同型のメガ粒子砲内蔵シールドを装備する。カラーリングはシャア専用ディジェと同様の濃淡の赤を基調に、一部が金色で塗り分けられている。
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