ダンスの時代とは? わかりやすく解説

ダンスの時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 04:56 UTC 版)

戸倉ハル」の記事における「ダンスの時代」の解説

昭和30年代1955年 - 1964年)までの日本行われていた学校ダンスには3つの系統があり、戸倉創作ダンスは「方舞」と呼ばれる鹿鳴館以来スクウェアダンス系と明治時代後期導入されたファーストダンス(英語版)と並ぶ主要なダンス系統であり、公立・私立問わず広く中学校・高等学校採用されていた。しかし、邦正美従来ダンス在り方批判し学校ダンス先頭にいた戸倉批判矢面に立たされた。邦の理論学校ダンス界を席巻し、戸倉も一応は認めたものの、あくまでもダンス学校教育一環という持説曲げことはなかった。例えば、『荒城の月のような感傷的無常感帯びた作品ダンス仕立てる際に明る希望持って終わらせているものがいくつかあり、教育者としての戸倉姿勢窺うことができる。 戦後ダンスの「創作」は自由主義基調とした創作であり、文部省既存作品取り上げるのではなく生徒自分たちで創り上げたダンスを行う、という方針進めようとしていた。このため戸倉発表した創作ダンスいつしか参考作品」と呼ばれるようになり、このことに不満を漏らしたことがある戸倉は、文章を書くのに多読必要なように、絵を描くのに模写大事なように、創作ダンスをするにもまずは模倣が大事と考えから、基本動作重視した作品作り続けた戦前規制から解き放たれこの頃作品に、「乙女の祈り」、「荒城の月変奏曲」、「花」などがある。作曲では服部正と組むことが多く2拍子4拍子が多いダンス3拍子持ち込むという独特の感性持っていた。服部は「形式をかりて、女性美しさ授けようとしておられるのだと思った」と語っている。 基本重視戸倉ダンスは、導入教材として価値高く日本の学校ダンス深く根を下ろすことになる。

※この「ダンスの時代」の解説は、「戸倉ハル」の解説の一部です。
「ダンスの時代」を含む「戸倉ハル」の記事については、「戸倉ハル」の概要を参照ください。

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