タキ2750形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/29 05:54 UTC 版)
「国鉄タキ2700形貨車」の記事における「タキ2750形」の解説
タキ2750形は、1960年(昭和35年)11月8日から1961年(昭和36年)9月6日にかけて、3ロット5両(タキ2750 - タキ2754)が日本車輌製造、三菱重工業、近畿車輛の3社にて製作された。前級であるタキ2700形に対して積載荷重が拡大され日本初の35 t 積クレオソート専用タンク車である。 落成時の所有者は、大日本木材防腐、関東タール製品、関西タール製品の3社であり、1980年(昭和55年)7月3日に関東タール製品所有車2両(タキ2752、タキ2753)がエーシーケミカルへ、1991年(平成3年)に関西タール製品所有車1両(タキ2754)が大阪ガスケミカルへそれぞれ名義変更された。 1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、「93」(有害性物質、可燃性のもの)が標記された。 ドーム付き直円筒型のタンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製であり荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、加圧空気を使用した吐出管、空気管による下出し式である。下出し式なのに加圧空気を使用するのは積荷が高粘度のため排出促進用である。 車体色は黒色、寸法関係は全長は12,200 mm - 12,400 mm、全幅は2,400 mm、全高は3,885 mm、台車中心間距離は8,100 mm - 8,300 mm、自重は17.0 t - 18.1 t、実容積は33.9 m3 - 34.4 m3、換算両数は積車5.5、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には1両(タキ2754)の車籍がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点で現存していたが、1997年(平成9年)6月に廃車となり同時に形式消滅となった。
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