タキ250形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/14 10:13 UTC 版)
「国鉄タキ21200形貨車」の記事における「タキ250形」の解説
タキ250形は、アンモニア水専用の30t 積タンク車として1963年(昭和38年)12月26日から1967年(昭和42年)12月25日にかけて3ロット4両(コタキ250 - コタキ253)が、日立製作所、富士重工業の2社にて製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 所有者は、日産化学工業の1社のみでありその常備駅は高山本線の速星駅であった。 1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、96(有害性物質、毒性のあるもの)が標記された。 ドーム付き直円筒型のタンク体は、普通鋼(一般構造用圧延鋼材、SS41現在のSS400)製で断熱材を巻き、キセ(外板)を装備している。荷役方式はタンク上部のマンホールからの上入れ、液出管と空気管使用による上出し方式であり、両管はS字管を装備している。 車体色は黒色、寸法関係は全長は12,000mm、全幅は2,488mm、全高は3,879mm、台車中心間距離は7,900mm、実容積は33.4m3、自重は18.8t、換算両数は積車5.0、空車2.0であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には2両(コタキ250、コタキ253)の車籍がJR貨物に継承されたが、1991年(平成3年)7月に最後まで在籍した1両(コタキ250)が廃車となり同時に形式消滅となった。
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