タム4700形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/14 10:13 UTC 版)
「国鉄タキ21200形貨車」の記事における「タム4700形」の解説
タム4700形は、アンモニア水専用の15t 積タンク車として1954年(昭和29年)1月13日に1両(タム4700)が、日立製作所にて製作された。 その後1960年(昭和35年)7月20日から同年8月16日にかけてタム400形より4両(タム1614 - タム1617→タム4701 - タム4704)の専用種別変更(濃硫酸→アンモニア水)が行われ本形式に編入された。 更に1963年(昭和38年)3月2日から同年12月26日にかけて3両(タム4705 - タム4707)が、日立製作所にて新規製作された。 以上合計8両(タム4700 - タム4707)がタム4700形として落成した。 本形式の他にアンモニア水を専用種別とする形式には、タ1450形(2両)、タ1530形(3両)、タ1650形(2両)、タ1700形(3両)、タ1800形(2両)、タキ250形(4両、後述)、タキ21200形(4両、後述)の7形式がありいずれも少数両数形式である。 落成時の所有者は、東海硫黄工業(その後社名は東海瓦斯化成、三菱油化と変遷)、日産化学工業の2社でありその常備駅は関西本線(貨物支線)の塩浜駅、高山本線の速星駅であった。 1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、96(有害性物質、毒性のあるもの)が標記された。 車体色は黒色、寸法関係は全長は7,800mm、全幅は2,432mm、全高は3,850mm、軸距は3,900mm - 4,020mm、実容積は12.3m3、自重は10.5t - 11.7t、換算両数は積車2.8、空車1.2である。落成時の軸ばね支持方式は一段リンク式であったが貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため二段リンク式に改造された。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には3両(タム4705 - タム4707)の車籍がJR貨物に継承されたが、1991年(平成3年)7月に3両そろって廃車となり同時に形式消滅となった。
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