タム4800形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/09 03:55 UTC 版)
「国鉄タム4800形貨車」の記事における「タム4800形」の解説
タム4800形はS酸肥液(液体肥料)専用の15t積の私有貨車である。 1954年(昭和29年)4月17日に2両(タム4800 - タム4801)が造機車輌にて製造された。 その後同年5月12日には4両(タム172、タム1186b、タム1187b、タム1188)がタム100形より造機車輌にて改造の上当形式に編入された。この内タム1186b、タム1187bはタム100形として1947年(昭和22年)に落成し3年後の1950年(昭和25年)にタ3100形に改造された。さらに2年後の1952年(昭和27年)にタム100形に再改造された。車番は元のままタム1186、タム1187であった。それから2年後の1954年(昭和29年)5月12日に本形式に改造された。合計4回形式名が変更された車である。 本形式の他にS酸肥液を専用種別とする形式には、タキ4800形(1両)の1形式のみが存在した。(後述) 所有者は全車が昭和電工であり、富山港駅を常備駅として運用された。 1964年(昭和39年)に1両(タム4803)がタム3800形(タム3802)へ改造され、2両(タム4804, タム4805)がタ1650形(タ1650, タ1651)へ改造された。 落成時の軸ばね支持方式は一段リンク式であったが貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため二段リンク式に改造された。 1972年(昭和47年)11月20日に最後まで在籍した車1両(タム4800)が廃車になり同時に形式消滅となった。 塗色は、黒であり、全長は8,200mm、軸距は3,910mm、実容積は10.7m3、自重は10.2t、換算両数は積車2.6、空車1.0、最高運転速度は75km/h、車軸は12t長軸であった。
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