セム族とは? わかりやすく解説

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セム‐ぞく【セム族】


セムぞく 【セム(Sem)族】

アラビア半島から地中海東海岸経てイラン高原にわたり、人種的に近く類似文化をもつ諸民族をセム族という。アラビア・バビロニア・アッシリア・アラム・フェニキア・モアブ・エドム・カナン・ヘブルの各人含まれる。『旧約聖書』の伝説では、ノア三人の子長兄セムが、その祖だとする。その宗教トーテミズムから発して多神教となり、山川草木はもちろん、あらゆる神秘的な現象も、王も祖先も、みな神格化された。

セム族 (民族集団)

(セム族 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/23 07:39 UTC 版)

セム族(セムぞく、: Semites)は、セム系の言語を使用する人々の総称である[1]中東西アジア北アフリカアラビア半島に分布する古代・現代のさまざまなセム語の話手を指し、アッカド人、古代アッシリア人、バビロニア人、エブラ人、ウガリット人、カナン人、フェニキア人(カルタゴ人を含む)、ヘブライ人イスラエル人ユダヤ人サマリア人)、アラム人カルデア人、アムル人モアブ人、エドム人、ヒクソスナバタイ人サバ人マルタ人、マンダ教徒サービア教徒シリア人、アマレク人アラブ人アッシリア人パルミラ人、ケダル人英語版などを含む。


注釈

  1. ^ アイヒホルンの "Einleitung in das Alte Testament" (Leipzig, 1787), I, p. 45 を参照せよ。アイヒホルンの "Geschichte der neuen Sprachenkunde", pt. I (ゲッチンゲン、1807年)ではすでに定着した術語となっていた
  2. ^ 言語の親族関係における最も大きなまとまりを語族 (family) とし、その下位分類単位を語派 (branch) とする。

出典

  1. ^ セム族 とは - コトバンク
  2. ^ Johann Gottfried Eichhorn, "Repertorium", vol. VIII,ライプツィヒ、1781年,161ページ
  3. ^ Herbermann, Charles, ed. (1913). "Semites" . Catholic Encyclopedia. New York: Robert Appleton Company., Volume XIII
  4. ^ Semitic は名詞として使用される場合は「セム語」の意味になる。
  5. ^ 創世記 5.32、6.10、10.21
  6. ^ A Description of the Afro-Asiatic (Hamito-Semitic) Language Family 2013年6月4日閲覧
  7. ^ 三省堂『言語学大辞典』第2巻は「セム語族」と記し、『オックスフォード言語学辞典』の日本語版(2009年)は Semitic を「セム語族」と翻訳している。一方、デイヴィッド・クリスタル『言語学百科事典』の日本語版(1992年)は「セム語派」と翻訳している。
  8. ^ セム語族 とは - コトバンク
  9. ^ anti-Semitism | 意味, Cambridge 英語辞書での定義


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