セネターB(1987-1994年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:35 UTC 版)
「オペル・セネター」の記事における「セネターB(1987-1994年)」の解説
1987年にセネターは2代目へモデルチェンジを行う。先代にあったクーペモデルの設定はない。レコルトの後継モデルたるオメガとプラットフォームを共有する。ボディは1984年登場のカデットE・GSiモデルの流れを汲んだ空力ボディを特徴としながらも居住性に優れ、BMW・5シリーズやメルセデスベンツ・ミディアムクラスはおろかアウディ100(前輪駆動)よりも一回り広かった。基本デザインはオメガと共にしながら、格子状のグリルを持ち、また内装にはウォールナットパネルを用いフラグシップであることを強調していた。 日本仕様車は東邦モーターズから販売され、3リッターの最上級モデル・セネターCD(623万円)が導入された。 1989年から新たにオペル販売権を得たいすゞ自動車は、600万円を切るプライスを掲げた。右ハンドル車は通常、イギリスのボクスホール工場で生産されていたが、日本向けの右ハンドル車はドイツ本国の工場で生産されていた。派手な広告戦略を取らず、オメガに3リッターモデルが追加されると逆に価格の割高感が出始め販売は失速し始める。1990年には小変更を行い、電動格納式ドアミラーやメッシュタイプのアルミホイール、リアスポイラー、インストゥルメントパネルのレザーパッド等を追加し、高級感を向上させたが販売が好転することはなかった。 これは欧州諸国でも同じ傾向にあったと言え、1994年にオメガがフルモデルチェンジを行う際にセネターは吸収されモデル廃止となった。 なお、セネターBのリアコンビネーションランプは、イギリスの高級車であるブリストル・ブレニムに採用されていた。 日本に正規輸入されたモデルは以下の通りである。 セネターCD(1988-1992年)直列6気筒SOHCエンジン、2968cc、175馬力 オメガ3000とは兄弟関係にあたり、向こうはいわばスポーツ仕様、こちらはラグジュアリー仕様といったところである。 オメガはオペルの販売がヤナセ移行後も取り扱われたが、セネターは移行と前後して輸入が打ち切られている。 セネターCD 24V(1991-1993年?)直列6気筒DOHCエンジン、2968cc、200馬力 東邦モーターズのみの販売。DOHC・24V化されたエンジンは後にオメガ3000やワゴン(キャラバン)にも搭載された。
※この「セネターB(1987-1994年)」の解説は、「オペル・セネター」の解説の一部です。
「セネターB(1987-1994年)」を含む「オペル・セネター」の記事については、「オペル・セネター」の概要を参照ください。
- セネターBのページへのリンク