スリランカの首相とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > スリランカの首相の意味・解説 

スリランカの首相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/25 02:59 UTC 版)

スリランカ
民主社会主義共和国

首相
ශ්‍රී ලංකා අග්‍රාමාත්‍ය(シンハラ語)
இலங்கை பிரதமர்(タミル語)
現職者
ハリニ・アマラスリヤ英語版(第27代)
Harini Amarasuriya

就任日 2024年9月24日
地位 内閣の長
呼称 閣下
所属機関
庁舎 首相官邸
所在地 スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
指名 国会
任命 大統領
ラニル・ウィクラマシンハ
任期 5年
根拠法令 スリランカ民主社会主義共和国憲法
前身 英領セイロン首席書記官
初代就任 ドン・スティーヴン・セーナーナーヤカ
創設 1947年10月14日 (76年前) (1947-10-14)
ウェブサイト Prime Minister's Office

スリランカの首相(スリランカのしゅしょう、シンハラ語: ශ්‍රී ලංකා අග්‍රාමාත්‍ය, タミル語: இலங்கை பிரதமர்)は、スリランカ民主社会主義共和国内閣の機能的な長である。

概説

セイロン首相の職は、イギリスからの独立によってセイロン自治領が設立された1948年に設置された。スリランカが共和制に移行した1972年に職名はスリランカ首相となった。首相は、ウェストミンスター型政治システムにおいては政府の長であり、ゆえに当時最も力のある職であった。しかし、1978年憲法改正によって、議院内閣制からフランス型の執行大統領制に移行し、大統領国家元首および政府首班を兼ねる役職として設置された。

現在では、スリランカ首相は閣僚会議の長として大統領に任命される。大統領が任期中に死亡した場合は、後任を選出するため議会が招集されるか、新たな大統領を選出する選挙が行われるまで、首相が臨時大統領となる。このような事態としては、1993年ラナシンハ・プレマダーサ大統領が暗殺され、ディンギリ・バンダー・ウィジェートゥンガ首相が臨時大統領に就いた例がある。

大統領が首相を任命する一方で、首相の解任については大統領は権限を有していない(2015年の憲法改正で廃止)。実際に2018年マイトリーパーラ・シリセーナ大統領が対立するラニル・ウィクラマシンハ首相の解任を試みた際は、解任が憲法違反でないかが問われ、首相の再任へと至っている[1][2]

スリランカ首相の一覧

セイロン首相(1948年 - 1972年)

初代首相ドン・スティーヴン・セーナーナーヤカ
セイロン初代首相と内閣閣僚

スリランカ首相(1972年 - 現在)

脚注

  1. ^ “スリランカで憲政の危機、大統領が首相を解任 前大統領が新首相に”. AFPBB News. フランス通信社. (2018年10月27日). https://www.afpbb.com/articles/-/3194922 2018年10月27日閲覧。 
  2. ^ “ウィクラマシンハ氏、首相復帰=混乱1カ月半、正常化に期待-スリランカ”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2018年12月16日). https://web.archive.org/web/20181217111218/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018121600266&g=int 2018年12月16日閲覧。 
  3. ^ この間、ウィクラマシンハからラージャパクサへの首相交代の正当性を巡り両者が対立。双方が自身が正当な首相であると主張した。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「スリランカの首相」の関連用語

スリランカの首相のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



スリランカの首相のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのスリランカの首相 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS