スヌースと類似したたばこ製品の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 18:40 UTC 版)
「スヌース」の記事における「スヌースと類似したたばこ製品の違い」の解説
「無煙たばこ」も参照 口の中に含んで使用するたばこを分類すると以下のようになる。 スカンジナビアスヌース(Scandinavian snus) 上唇と歯茎の間に挿んで使用し、唾を吐く必要のない湿った無煙たばこである。「湿った粉末(Loose snus)」と「ポーション(Portion snus)」のいずれかで販売されており、ベルガモット、シトラス、ジュニパーベリー、ハーブ、花などの味で少し風味付けされている。スカンジナビアスヌースのほとんどはスウェーデンで生産され、スウェーデンの食物法の下、食品として管理されている。 アメリカンスヌース(American snus) 1990年代の後期から発売され、スカンジナビアスヌースと似ているが、水分含量やPHが低いので、ニコチンのバイオアベイラビリティ(生物学的利用能)も低い。アメリカンスヌースはスペアミントやウィンターグリーン、バニラ、フルーツ(例えばチェリー)などの味で風味付けされ、砂糖が入っていることもある。 鼻かぎたばこ(スナッフ、Nasal snuff) 乾燥した粉末状のたばこで、スウェーデン語で「luktsnus」、ノルウェー語で「luktesnus」と呼ばれ、アメリカでは「Scotch Snuff」と呼ばれている。鼻で粉末を深く吸い込むのではなく、においを嗅ぐ行為に近く、多くがメンソールや他の香りが混ぜられている。イギリス製やドイツ製、スカンジナビア製が多い。 噛みたばこ(Chewing tobacco) 「chew」(アメリカ南部の方言では「chaw」)と呼ばれ、たばこの葉と茎を短い・長い形にして使用する。微塵切りしてプラッグというブロックに詰め使用することや磨り潰してペレットに詰め込み使用することもある。いくつかのブランドでは手巻きたばこのシャグのように、非常に細かい細切りにしてあるブランドもある。噛みたばこは頬と歯茎の間に挿むか、よく噛んで使用する。特に噛んでいると食道が刺激(吐き気を催させることもある)され、強い唾液分泌作用を引き起こすため、口の中に溜まった唾液を吐き出す必要がある。噛みたばこは古くからの北アメリカの先住民による生のたばこ葉の伝統的な使用方法に由来し、EUでも合法で、中にはウィンターグリーンやリンゴ、チェリーなどの風味が付けられているものもある。 ディッピング・タバコ(英語版)(Dipping tobacco) dipやspit tobaccoなどと呼ばれる湿った粉末状で、アメリカでは一般的なたばこである。湿っており、よく磨り潰されてはいるがスヌースほど細かい粉末ではない。ディッピングたばこは鼻で使用せずに、粉末を下唇や頬と歯茎の間に付け使用するため、噛みたばこと同様の強い唾液分泌作用を引き起こすため、口の中に溜まった唾液を吐き出す必要がある。ディッピングたばこの多くに伝統的なウィンターグリーンやミントの風味が付けられているが、現代的な風味も数多くある他、風味が付けられていないブランドも人気がある。1980年代の中期、いくつかのブランドはスカンジナビアスヌースやアメリカンスヌースのように、アメリカのディッピングたばこを多孔質ポーチで包装している。 Makla(ベルギーやアフリカ) 湿った粉末たばこで、多くの点でスカンジナビアスヌースに類似している。スヌースと同様に上唇と歯茎の間に挿み使用するが、スヌースよりよく磨り潰されているため、ニコチン含有量やPHレベルも高い。EUでは噛みたばことして分類されているので、合法に販売されている。 ナスワー(Naswer、中央アジア) 湿った粉末状のたばこであり、粉末は緑の色で、時々石灰や木の灰が付着している。刺激的で、料理油(カルダモン、ゴマ)やライムなどのフルーツ、メンソールなどで強く風味付けられ、ディッピングたばこのように使用するか、舌の下に付け使用する。
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