ストア派の自然学・宇宙論とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ストア派の自然学・宇宙論の意味・解説 

ストア派の自然学・宇宙論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 23:52 UTC 版)

ストア派」の記事における「ストア派の自然学・宇宙論」の解説

詳細は「ストア自然学英語版)」を参照 ストア派によれば世界物質的で、(一つの)神あるいは自然として知られている理性的な実体であり、能動的受動的の二種類分けられる受動的な実体物質であり、「何にでも使える実体だが不活性で、何者かによって運動加えられない動かないままでいる」 運命あるいは普遍的な理性(ロゴス)と呼ばれる能動的な実体知的なエーテルつまり原初の炎であり、受動的な物質働きかける: 世界それ自体が神であり、世界自身霊魂流出する; それは同じ世界を導く原理であり、物の一般的本性あらゆる物質包含する全体性とともに心や理性の中で働く; 運命づけられた力と未来必然性; それにエーテルの炎と原理; さらに大地空気のような本来の状態が流動的遷移的な諸元素; それから太陽、月、星々; これらと、全てのものが内包されるような普遍的存在含まれるクリュシッポス,キケロ神々本性について』第I巻より 万物運命法則に従う、というのは世界自身本性一致してのみ活動し受動的な物質統べるからである。人間動物の魂はこの原初の火からの流出物であり、同様に運命に従う: 世界一つ実体一つの魂を備えた一つ生命だと常に見なせ; そして万物知覚と、つまりこの一つ生命についての知覚どうやって持つのかを観察せよ; さらに万物どのように一つ運動共同して動くかを観察せよ; それから万物どのように互い原因となっているかを見て取れ; 網の構造紡がれ続ける糸をも観察せよ —マルクス・アウレリウス,『自省録』、第IV巻40個々の魂はその本性上滅びゆくものであり、「世界の種子たる理性(logos spermatikos)に迎え入れられることで炎的な本性をとり、変化拡散し」うる。正し理性人間世界との基礎なのだから、人生の目的理性に従って生きること、すなわち自然に従って生きることとなる。 ストア派神についてフレデリック・ブレンクはこう書いている。 ストア派宇宙ロゴスやヘゲモンコン(理性指導原理)と同一の神を信じ伝統的な神々格下げた。しかしストア派はこの一つの神への崇拝を行わなかった。中・後期プラトン主義者の哲学的言説の中で最高の神について一般的には神々ではなく、この一つの神が宇宙の創造摂理責任を持つと語っている。 アスカロンのアンティオコスアカデメイアペリパトス派ストア派3つの学派説明し、これらの3つの学派互いに些細な点でしか乖離ていない指摘している。

※この「ストア派の自然学・宇宙論」の解説は、「ストア派」の解説の一部です。
「ストア派の自然学・宇宙論」を含む「ストア派」の記事については、「ストア派」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ストア派の自然学・宇宙論」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ストア派の自然学・宇宙論」の関連用語

ストア派の自然学・宇宙論のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ストア派の自然学・宇宙論のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのストア派 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS