ストア派の引用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 23:52 UTC 版)
ストア派の一般的な教説を示すような、著名なストア派哲学者からの引用を以下に示す。 エピクテトス: 「自由は人の欲求を満たすことではなく、欲求を除去することで得られる。」 — (iv.1.175) 「神はどこにいるのか? あなたの心の中に。悪はどこにあるのか? あなたの心の中に。どちらもないのはどこか? 心から独立なものの所である。」 — (ii.16.1) 「人間は物にかき乱されるのではなく物に対する自分の考えにかき乱されるのだ。」 — (Ench. 5) 「それゆえ、もし不幸な人がいたら彼に自分が自分自身の理由で不幸なのだと思い出させよう — (iii.24.2) 「私は私の長所に関して自然によって形成された: 私は欠点に関して形成されたわけではない。」 — (iii.24.83) 「自分自身以外の何物にも執着してはならない; 自分から引き離された後に苦痛しか残さないようなあなたにならないものに執着してはならない。」 — (iv.1.112) マルクス・アウレリウス・アントニヌス: 「判断することをやめよ、『私は傷ついた』と考えるのをやめよ、あなたは傷自体を免れているのだ。」 — (viii.40) 「世界よ、あなたにとって正しいものはすべて私にとっても正しい。あなたにとって時宜に適っているものの内で私にとって早すぎたり遅すぎたりするものなどない。自然よ、あなたの季節がもたらすものは皆私にとって実りある。あなたから全てのものが生まれる、あなたの内に全てのものがある、あなたに向かって全てのものが還帰する。」 — (iv.23) 「あなたがあなたの前面で働いているなら、あなたが即座にそれを取り戻すことになっているかのように、正しい理性があなたを破壊するようなものはなくあなたの心的な部分は純粋に保ち、真面目に、活発に、静謐に引き続く; もしあなたがそれを保ち、何も期待せず、しかし自然に従った今の生活に満足し、あなたが口にする全ての言葉において英雄的真理を述べるなら、あなたは幸福に暮らせるだろう。そして何者之を妨害できない。」 — (iii.12) 「人生で起こること全てにいちいち驚くのはなんと馬鹿げていてなんと奇妙なことだろう!」 — (xii.13) 「外的なものが魂に触れることはない、たとえ最も僅少な程度においても; 魂に入る許可が与えられることもないし、魂を変化させたり動かしたりすることもない; しかし魂は自身を変化・移動させられるのだ。」 — (v 19) 「あなた自身の強さは役目と同じではないのだから、人の力を超えていると思わないことだ; しかし全てが人の権能・職分であるなら、それがあなた自身の範囲にも含まれることを信じなさい。」 — (vi.19) 「あるいはあなたを悩ませるものはあなたの名声なのか? しかし私たちがどれだけ早くものを忘れるかをみよ。間断なき奈落が記憶を全てのみこんでしまう。その間隙に拍手が送られる。」 — (iv.3) ルキウス・アンナエウス・セネカ: 「問題は、どれだけ長く生きるかではなくどれだけ立派に生きるかである。」 — (Ep. 101.15) 「幸福が私たちにもたらさないものを彼女が私たちから取り去ることはできない。」 — (Ep. 59.18) 「自然に、彼女が望むままに彼女自身の問題を取り扱わせてみよう; 何があっても勇敢・快活でいよう。滅びゆくもののうち何ものも私たち自身のものではないことをよく考えておこう。」 — (De Provid. v.8) 「徳とは正しき理性に他ならない。」 — (Ep. 66.32)
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