ステータスの成長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:26 UTC 版)
「ファイナルファンタジーII」の記事における「ステータスの成長」の解説
戦闘終了後、キャラクターがその戦闘中に取った行動に応じステータスが時折上昇することがある。他のRPGにおける「経験値による画一的なレベルアップ」を能力値ごとに細分化したようなもので、これを積み重ねてキャラクターを成長させていくのである。ただし「上昇することがある」というだけで、必ずしも意図したとおりになるわけではない。 ()内はそのステータスが戦闘後に上昇しやすくなる行動・要素を示している。一度の戦闘でそれぞれの行動を選んだ回数や幅が大きいほど上がりやすくなる。 HPの最大値(戦闘開始時よりHPが減る) MPの最大値(戦闘開始時よりMPが減る) 体力=HP最大値増加時の上がり幅、魔法防御(戦闘開始時よりHPが減る) 魔力=MP最大値増加時の上がり幅、魔法防御(戦闘開始時よりMPが減る) 力(「たたかう」を選択する) 知性=黒魔法の威力・成功率の高さ(黒魔法を使う) 精神=白魔法の威力・成功率の高さ(白魔法を使う) 素早さ=回避率の基本値。行動順は回避率で決まるため、それに間接的に影響する(回避率が高いと自然に上昇する。説明書等にある「敵から攻撃対象にされる」は誤り) 回避回数=敵の攻撃を回避する判定回数(敵から攻撃対象にされる。攻撃を受ける必要はない) 回避率=回避判定ごとの回避成功率、行動の早さ、逃走成功率、先制攻撃成功率。素早さや盾レベル(後述)、防具の重さで決まる。 魔法防御回数=実際は魔法回避の判定回数(敵の魔法・特殊攻撃の対象にされる。攻撃を受ける必要はない) 魔法防御率=魔法回避判定ごとに魔法や特殊攻撃を防いだり半減したりする確率。体力と魔力の平均値に防具の性能を足したもの。ステータス画面上では、上述においての回避回数と回避率を乗じたものを「かいひりつ…(回避回数値)-(回避率値)%」、同様に魔法防御回数と魔法防御率を乗じたものを「まほうぼうぎょ…(魔法防御回数値)-(魔法防御率値)%」と表示している。 なお、各ステータスの最大値は以下の通りである。 HP/MP=9999/999見た目の限界値。ファミコン版のみ、この2つのステータスはそれぞれ65535/65535まで上昇させることが可能である。しかし10000/1000以上にした際には、表示が「あ996」などのようにおかしくなる。また、65535以上にステータスを上昇させると、オーバーフローを起こして0に戻ってしまうという現象が発生する。 力・素早さ・体力・知性・精神・魔力=99ファミコン版のみ、装備品による更なる増強が可能(最大109)。ただし、その場合はHPやMPと同様に、表示が「あ9」などのように崩れる。リメイク版では不可。 回避回数・魔法防御回数=16 回避率・魔法防御率=99% 特定のステータスを上げると、同時に相対する要素のステータスが下がるということもある(知性が上がると体力が下がる、精神が上がると力が下がるなど)。なお、防御力を示すステータスもあるが、これに関しては完全に防具に依存で、どんなに成長させても何も身にまとっていない状態では0である。 また、本作は「キャラクターがダメージを受けるほどHPが上昇する」というシステムのため、「自分や味方をわざと攻撃してHPを上げる」という裏技が当時の雑誌などに掲載され定着してしまったが、このテクニックの乱用はゲーム後半で逆に難易度を大幅に上昇させる危険性がある。これにより、実際以上に難易度が高いように思われることもあったようである。
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