スタッフのその後
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「シーケンシャル・サーキット」の記事における「スタッフのその後」の解説
ベクトル・シンセシスの技術はその後ヤマハでもシンセサイザー「SY22」トーン・ジェネレーター「TG33」として製品化され、またスタッフの一部はコルグUSAの開発部門に移籍し、同じ音源方式を持つWAVESTATIONの設計に携わった。同機の開発には(デイヴ・スミス(英語版))もアドバイザーとして参加している。 技術マニュアル全般担当のStanley Jungleibは、MIDI規格配布元 IMA(後のMMA)創立会員としてインテル・アーキテクチャ研究所でセミナーを行い、それが縁でインテルのためにGeneral MIDI規格のソフトウェア・シンセサイザーを開発する会社 Seer Systemsを設立した。同社の成果は1994年、COMDEXのインテル会長講演で披露されたが、インテルはその後マイクロソフトとの競合を嫌って同分野から撤退している。有力なクライアントを失ったSeer Systems社は、1995年、デイヴ・スミスを社長に迎え、1996年、サウンドブラスター AWE64付属の物理モデル音源「Creative WaveSynth」の供給で商業的成功を収め、1997年には本格的ソフトウェア・シンセサイザー「Reality」を発売した。 デイヴ・スミスは21世紀に入るとデイヴ・スミス・インスツルメンツ(Dave Smith Instruments 、DSI)を創業、プロフェットVSで使われていたデジタル波形を搭載したデジタルアナログハイブリッドシンセサイザーのエボルバー(Evolver)を発売した後、2007年にはプロフェットの名を復活させたProphet '08、2013年にはデジタルオシレータを採用したハイブリッドシンセサイザーのProphet-12、2014年にはProphet-12のモノフォニック版であるPRO2を発表している。2015年にはSequentialの商標をヤマハから譲り受け、Sequentialのロゴを搭載した純アナログシンセサイザーのProphet-6を発表、2016年にはトム・オーバーハイムとの協業によりOB-6を発表、2017年にはProphet '08の改良後継機であるProphet REV2を発表、2018年には8DIOとの協業による大容量PCMオシレータを統合したSequential Prophet Xを発表するなど、毎年精力的に新製品を発表し続けている。 2018年8月31日、Prophet-5発売40周年を記念して、社名をDave Smith IntrumentsからSEQUENTIALに変更した。
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