スイート‐ピーとは? わかりやすく解説

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スイート‐ピー【sweet pea】

読み方:すいーとぴー

マメ科蔓性(つるせい)の一年草。高さ1〜2メートル羽状複葉で、最下部一対小葉のほかは、巻きひげになっているのわきに大形紅・桃・紫・白色などの蝶形花をつける。イタリアシチリア島原産麝香豌豆(じゃこうえんどう)。麝香連理草スウィートピー。《 春》「花揺れて—を束ね居る/汀女」

スイート‐ピーの画像

スイートピー

作者山口瞳

収載図書梔子(くちなし)の花
出版社新潮社
刊行年月1987.5
シリーズ名男性自身シリーズ

収載図書梔子の花
出版社新潮社
刊行年月1995.5
シリーズ名新潮文庫


スイートピー

作者高橋三千綱

収載図書花言葉愛の劇場42
出版社集英社
刊行年月1994.12
シリーズ名集英社文庫


スイートピー

作者壺井栄

収載図書壺井栄全集 6
出版社文泉堂出版
刊行年月1998.4


スイートピー

作者桜井健二

収載図書オペラマシュマロ
出版社東京図書出版会
刊行年月2007.12


スイートピー

Lathyrus odoratus

Lathyrus odoratus

Lathyrus odoratus

Lathyrus odoratus

Lathyrus odoratus

レンリソウ属は、地中海沿岸中心に110種ほどが分布してます。本種はシチリア島原産です。蔓性で、長さは3~4メートルにもなりますイギリス品種改良が行われ、わが国へは明治時代渡来しました。夏咲き系や冬咲き系があり、花色も豊富です。別名で、「かおりえんどう(香豌豆)」とか「じゃこうれんりそう麝香連理草)」と呼ばれます
マメ科レンリソウ属一年草で、学名Lathyrus odoratus。英名は Sweet pea
マメのほかの用語一覧
ルピナス:  傘葉ルピナス  黄花ルピナス
レダマ:  連玉
レンリソウ:  スイートピー  広葉の連理草  浜豌豆  黄花の連理草

スイートピー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/09 21:12 UTC 版)

スイートピー
スイートピー
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: レンリソウ属 Lathyrus
: スイートピー L. odoratus
学名
Lathyrus odoratus L.
和名
ジャコウエンドウ
英名
Sweet pea

スイートピー (Sweet pea,学名Lathyrus odoratus) は、マメ科レンリソウ属植物。和名では、ジャコウエンドウ(麝香豌豆)やカオリエンドウ(香豌豆)、ジャコウレンリソウ(麝香連理草)などと呼ばれている。2月15日、3月15日、3月20日、6月9日の誕生花

概要

イタリアのシチリア島原産の一年草で、日本では主に観賞用として栽培される。弱酸性土壌が適する。直根性で移植を嫌う。ふつう秋蒔きする。

有毒植物であり、成分は同属の種に広く含まれるアミノプロピオニトリル (β-aminopropionitrile) で、に多く含まれる。多食すればヒトの場合、神経性ラチリスム (neurolathyrism) と呼ばれる痙性麻痺を引き起こし、歩行などに影響が出ることがある。他の動物では骨性ラチリスムと呼ばれる骨格異常が生じることがある。

歴史

原産は地中海沿岸で、17世紀末頃にイタリア・シチリア島で発見された。1699年、神父でミジルメリ植物園の初代園長を務めたフランシスコ・クパーニ英語版がシチリア島の原種をイギリスに送付したことから、園芸植物としての発展をはじめる[1]。本格的に改良、交配が進むのは19世紀後半に至ってからであった。トレヴァー・クラークとヘンリー・エックフォードの尽力により、多彩な品種が誕生した。

スイートピーは「エドワード王朝の花」とも呼ばれる。英国王エドワード7世アレクサンドラ王妃はスイートピーをこよなく愛し、祝いの場では装飾としてスイートピーがふんだんに用いられた。そのため、スイートピーが他国でもはやり、品種改良、栽培が盛んになった[2]

遺伝学の実験植物としても用いられ、イギリス遺伝学者であり、メンデルの法則英語圏の研究者に紹介し、その普及の先頭に立った人物であるウィリアム・ベイトソンは、実験にスイートピーを用いている[3]

中国では、「スイートピー」は腎陰虚の症状の中の耳に関わる症状を和らげるとされている。特に紫色のスイートピーの香りと色は、腎陰虚の気を補ってくれるということで注目されている[2]

日本では、スイートピーを題材とした歌に松田聖子の「赤いスイートピー」があり、スイートピーの認知度を高めた。

この歌について、「この歌が世に出た1982年1月当時に、赤色の花をつけるスイートピーは存在していなかった。」と語られることがあり、記事もある[4]。しかし、実際には流通していなかっただけで、「赤色系の色合いの花をつけるスイートピー」自体は1800年に既に存在していた[5]

栽培

発芽適温は15℃で、10月中~下旬が適期。種皮が硬い硬実種子なので、発芽率をよくするため一晩吸水させてから蒔くようにする。苗は正月過ぎから出始め、ポット苗に植えられて流通する。

植え付ける場所は、日当たりが良く、水はけ、風通しのよい場所が適地。酸性土を嫌うため、苗を植える2週間前までに苦土石灰をまき、酸度矯正をしておく。根が枝分かれすることなく、地中深くにまっすぐに伸びる植物なので、40cmぐらいの深さまでよく耕しておく。

定植後1~2週間したら摘心し、わき枝を出させるようにすると、多くの花を楽しめる。

参考文献

  • 井上 知昭:著『スイートピーをつくりこなす―連続採花による安定生産技術の実際』 (ISBN 978-4540051081) (社)農山漁村文化協会:刊 2007年
  • アリス・M. コーツ:原著, 白幡 洋三郎/白幡 節子:訳『花の西洋史事典』 (ISBN 978-4896949056八坂書房:刊 2008年

脚注

  1. ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、164頁。 
  2. ^ a b 春の空に飛翔する軽やかな蝶のような花姿「スイートピー」。こんなよもやま話ご存知ですか”. tenki.jp. 日本気象協会/ALiNKインターネット (2018年3月30日). 2025年6月9日閲覧。
  3. ^ W.ベイトソン 『scientific papers of william bateson』 1928年
    p.52 他
  4. ^ 中日新聞三重版2006年1月28日記事
  5. ^ Colin Hambridge:著 『The unwin book of sweet peas』 (ISBN 978-1851830954) Silent Books:刊 1996年

外部リンク


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