シアター・シエマの開館
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「シアター・シエマ」の記事における「シアター・シエマの開館」の解説
2007年(平成19年)12月15日、セントラルプラザ3階にミニシアターとしてシアター・シエマが開館した。オープニング作品はカンヌ国際映画祭で最優秀脚本賞と女優賞を受賞したスペイン映画『ボルベール〈帰郷〉』、河瀨直美監督作『殯の森』など6作品。開館時には110席と72席の2スクリーンを有していた。2007年(平成19年)末にはシアター・シエマに近い佐嘉神社でもロケが行われた『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(1989年)が上映された。 2008年(平成20年)2月23日夜にはキャバレーに変貌し、新宿ゴールデン街を拠点とするシャンソン歌手のソワレが『サン・トワ・マミー』や『ラ・ヴィ・アン・ローズ』(ばら色の人生)などを歌った。それまでにも小規模な演奏会などを行っていたが、本格的に歌手を招いたライブは初めてのことだった。 2008年(平成20年)4月27日には映画看板職人の豊福久義を講師とする「シエマスクール 昭和レトロ編」が開催され、カフェスペースをアトリエとして『男はつらいよ』シリーズの寅さんを描くパフォーマンスが行われた。同年1月に『男はつらいよ ぼくの伯父さん』を上映した際、豊福に手描き看板の製作を依頼したことがきっかけである。 2008年(平成20年)12月15日には開館1周年を迎えた。12月10日には開館1周年記念イベントとして、フランス映画『男と女』で知られる歌手・俳優のピエール・バルーのライブが行われた。開館からの1年間で『靖国 YASUKUNI』や『いのちの食べかた』など135本を上映し、最大のヒット作はリリー・フランキー主演の『ぐるりのこと。』だった。開館後1年間の入場者数は約1万2000人と目標の半分程度であり、約250人の年間会員も目標の300人には届かなかった。 2009年(平成21年)1月24日には伊万里市でもロケが行われた『天使のいた屋上』の高木聡監督による舞台挨拶が行われた。2009年(平成21年)4月11日にはシアター・シエマなど九州4県の映画館で、鹿島市などでロケが行われた『島田洋七の佐賀のがばいばあちゃん』の先行上映が開始された。 2010年(平成22年)6月5日、佐賀市で開催される第5回食育推進全国大会のプレイベントとして、俳優の菅原文太と古川康佐賀県知事のトークセッションが開催され、韓国のドキュメンタリー映画『牛の鈴音』が上映された。2011年(平成23年)9月10日には映画字幕翻訳者の戸田奈津子のトークイベントがあり、古川康佐賀県知事も出演した。 2011年(平成23年)には午前十時の映画祭「赤のシリーズ」を開催する佐賀県唯一の映画館となった。全国の上映館25館のうち第6位となる1万6307人を集め、人口比では全国第1位を記録した。 2012年(平成24年)6月には映画監督の若松孝二による舞台挨拶が行われたが、若松は自身のトークそっちのけで来場者に質問を促すなどして観客と交流した。2012年(平成24年)11月には福島県南相馬市を撮影したドキュメンタリー『相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶』が上映され、初日の11月17日には福岡県大川市出身の松林要樹監督による舞台挨拶が行われた。
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