サーフィン
日本のサーフィンの始まり
近代サーフィンは、1910年代にハワイの英雄デューク・カハナモク(100m自由形ゴールドメダリスト)が初めて木製サーフボードにフィンを付けたサーフィンを始めたのがきっかけとなりました。やがてそのスタイルが、カリフォルニア、オーストラリアへと普及していきました。
日本に広まったのは、1960年代。鴨川海岸(千葉)や鵠沼海岸(藤沢)などで進駐軍の軍人がサーフィンを楽しんでいる姿を見た地元の若者が、サーフボードを借りてサーフィンをしたり、木製のサーフボードを製作するのがきっかけとなって、普及していきました。1965年には、約80名によって「日本サーフィン連盟」が設立されました。
日本にサーフィンが入ってきて約45年。現在、サーフィン愛好者は200~300万人といわれ、マリンスポーツの中心的な存在であると言えるでしょう。Tシャツ等のファッションは、文化としても普及、定着しています。また、サーフィンから始まったスポーツとして、スノーボードやスケートボード、ウィンドサーフィンが知られています。
世界のサーフィン
世界でサーフィンを楽しんでいる国は、ISA(インターナショナルサーフィンアソシエーイション)加盟国の40ケ国とそれ以外の国々も合わせて、3,000万人近い人々がサーフィンを楽しんでいると言われています。
世界にはオーストラリア、カリフォルニア(アメリカ)、ブラジル、ハワイ、フランス、タヒチ、南アフリカなどの強豪国があります。最近では、フランスをはじめポルトガル、スペイン、イギリスなどヨーロッパ各国が急進的に伸びています。そのなかで日本の実力はどのくらいかと言うと、2004年の世界選手権では16位で中位グループです。
サーフィン競技の見方
競技としてのルールをあまりご存知ない方は、波に多くの回数乗った選手や長い距離を乗った選手、派手なアクションをした選手などに注目して、実際の順位が予想していた順位と違ったなんてことがよくあると思います。
サーフィンは採点競技で、3~5人のジャッジが各選手のライディングを1~10点の範囲で採点します。選手はゼッケンを付け、4~5人で1ヒート(グループ)として、15分から20分間競技をします。乗る波の回数制限(ベスト8~10本)もあり、その中からベスト2ウェーブの合計点で上位2人が次のラウンドに進出します。4~6人の決勝まで、この方法で進んでいきます。
ルールに違反した場合はペナルティーがあり、次のラウンド進出は難しくなります。採点は、多くの技が出来る波を選び、波のブレイク(崩れる波)にサーフボードを当てて縦、横に動き、スピードにのることが高得点につながり、挑戦的な技も高得点になります。技それぞれには名称があり、代表的な名称はボトムターン、オブザリップ、カットバック、ローラーコースターなどで、波の崩れ方と合っている技を使い、いかに高ポイントを得るかが勝敗の決め手となります。
優秀な選手でも波に乗らないと勝てません。また、得点を得られる良い波を選ぶ事も重要なポイントです。つまりサーフィン競技は、「実力」と「よい波を選ぶこと」が勝敗を左右する競技と言えるでしょう。
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