コンプトン・ガンマ線観測衛星とは? わかりやすく解説

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コンプトン‐ガンマせんかんそくえいせい〔‐センクワンソクヱイセイ〕【コンプトンγ線観測衛星/コンプトンガンマ線観測衛星】


コンプトンガンマ線観測衛星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 16:04 UTC 版)

コンプトンガンマ線観測衛星
基本情報
NSSDC ID 1991-027B
所属 NASA
主製造業者 TRW
打上げ日時 1991年4月5日
打上げ場所 ケネディ宇宙センター
打上げ機 スペースシャトル・アトランティス(STS-37)
ミッション期間 9年2ヶ月
落下時期 2000年6月4日
質量 17,000 kg (37,000 lb)
軌道高度 450 km (280 mi)
軌道周期 90 min (1.5 h)
形式 シンチレーション検知器
観測波長 ガンマ線
口径 N/A
開口面積 機器ごとに異なる
焦点距離 N/A
観測装置
BATSE 全天ガンマ線バースト検出器 (20-600keV)
OSSE スポット観測用硬X線-ガンマ線検出器
COMPTEL ガンマ線コンプトンカメラ (0.75-30MeV)
EGRET 広視野ガンマ線検出器 (30M-30GeV)
公式サイト NASA Compton Gamma Ray Observatory
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コンプトンガンマ線観測衛星(コンプトンガンマせんかんそくえいせい、Compton Gamma Ray ObservatoryCGRO)は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) が1991年4月にスペースシャトルアトランティス(STS-37)に乗せて打ち上げた、ガンマ線観測衛星である。アメリカ初のガンマ線観測衛星で、10キロ電子ボルトから30ギガ電子ボルトまでのガンマ線を検出できた。数多くのガンマ線バースト現象の発見に貢献し、ガンマ線天文学は大きく発展した。

CGROは、ハッブル宇宙望遠鏡チャンドラ X線観測衛星スピッツァー宇宙望遠鏡と共に、NASAのグレートオブザバトリー計画(Great Observatories)シリーズとして計画された大型の天体観測衛星のひとつ。

CGROは、姿勢制御用のジャイロスコープの1基が故障したため、2000年6月4日に指令により地球大気圏に制御再突入させて消滅した。この時点では観測運用はまだ可能であったが、ジャイロスコープがこれ以上故障して制御不能なまま落下すると、その巨大さゆえに大気圏再突入の際に燃え残って地上に被害を及ぼすことが懸念されたため、制御可能なうちに再突入させた。

関連項目


コンプトンガンマ線観測衛星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/11 02:27 UTC 版)

STS-37」の記事における「コンプトンガンマ線観測衛星」の解説

主要なペイロードであるコンプトンガンマ線観測衛星(CGRO)は、飛行3日目展開された。CGRO高利アンテナコマンド通り開かず最終的にロスアプト1985年以来6年ぶりに緊急で宇宙遊泳することによって、手動展開された。翌日2人1985年11月以来予定され宇宙遊泳行い宇宙飛行士自身移動手段当時計画されていたフリーダム宇宙ステーションのための装置試験行ったCGRO科学機器には、Burst and Transient Source Experiment (BATSE)、Imaging Compton Telescope (COMPTEL)、Energetic Gamma Ray Experiment Telescope (EGRET)、Oriented Scintillation Spectrometer Experiment (OSSE)等がある。CGROは、アメリカ航空宇宙局(NASA)が進める4機のグレートオブザバトリー計画の2機目となる。1機目のハッブル宇宙望遠鏡は、1990年4月STS-31打ち上げられた。CGRO2年間の運用計画地球の大気通り抜けられない高エネルギーガンマ線放射観測行った重量は約17,000 kgで、スペースシャトルから低軌道展開された最も重い人工衛星となったまた、初の軌道上燃料補給行えるように設計されていた。5か月後、NASAガンマ線天文学重要な貢献をしたノーベル物理学賞受賞学者アーサー・コンプトン因んで改名した

※この「コンプトンガンマ線観測衛星」の解説は、「STS-37」の解説の一部です。
「コンプトンガンマ線観測衛星」を含む「STS-37」の記事については、「STS-37」の概要を参照ください。

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