地図の作成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 13:51 UTC 版)
地図の作成は、主にオリエンテーリング大会の大会実行委員会により行われ、その過程は調査と呼ばれている。一般に調査の前に使用する土地の使用許可をとる。交渉する相手は土地の所有者により様々である。調査は大きく分けて三段階に分けて実施される。 0次調査 - テレインの下見。テレインが藪過ぎないか、危険なところはないかなどを調べる。 1次調査 - 土地調査図などを原図とし、実際のテレインと照らし合わせて等高線、道などを書いてゆく。 2次調査 - テレインの植生を調査する。植生は季節により変動するため、大会の直前に行われる。 かつては、地図調査者の調査したデータは作図者に集められ、5色(黒、茶、青、緑、黄)に分けてトレーシングフィルムに作図された。作図には、製図用のペンや市販のスクリーントーンが用いられた。作成したフィルムは印刷業者に持ち込まれ、活字を載せて印刷される。印刷用の版を作成するのに費用がかかるため、一度に多数(数千枚)の地図を印刷することが多く、地図の更新・追加印刷はあまり手軽ではなかった。 1990年代後半ごろからパソコンによる作図が普及してきた。当初は汎用の作図ソフトが用いられたが、2007年現在ではOCADという地図編集ソフトが使われることが圧倒的に多い。作成したデータは、印刷業者に持ち込んで印刷することもあるし、市販のカラープリンタで印刷されることもある。大量に印刷する場合は前者の方がコストも安く印刷も高品質であるが、多種類の地図を少数印刷する場合には後者の方が有利である。これらの技術の普及により、地図の更新・印刷は手軽なものとなっている。
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