ゲレンデ・コース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 06:09 UTC 版)
コースの殆どが尾根線を利用しているためコース幅は狭い割には比較的開放感は味わえ、雑魚川を挟んで正面に焼額山とその斜面を利用した焼額山スキー場および奥志賀高原スキー場を視界に収めることが可能であるが、急斜面が多いことから景色を堪能しながらスキー滑走を楽しむことは難しい。 コース諸元 グレーは休止・廃止されたコース・ゲレンデコース難易度滑走延長斜度備考平均最大裏岩菅山 男子滑降コース 上級 3117m 16° 34° コース名称、滑走延長および斜度は『1998年オリンピック冬季競技大会開催概要計画書(長野市)』に記載された値。 トレーニングコース 上級 2700m 16° 34° 連絡コースA 中級 420m 15° 18° 滑走距離および斜度は、国土地理院『1:25000地形図(岩菅山)』に基づく概算値。 連絡コースB 中級 1060m 14° 17° 岩菅山 裏岩菅山連絡コース 中級 850m 10° 17° 岩菅山頂ゲレンデ 上級 430m 21° 28° 女子滑降コース 上級 2255m 16° 26° コース名称、滑走延長および斜度は『1998年オリンピック冬季競技大会開催概要計画書(長野市)』に記載された値。 男子スーパーGコース 上級 2211m 16° 30° 女子スーパーGコース 上級 1892m 15° 30° 男子滑降コース本スキー場の最大標高差となるコースである。 裏岩菅山の山頂付近に計画された起点(滑降スタート予定地点)は、日本国内のスキー場で最も高い横手山山頂(標高2307m)を上回る標高2,329mである。 スタート地点から330mは斜度が概ね20°前後の中級者コースで、裏岩菅山の稜線に沿って南西に約100m滑り降りると右にコースを変え西向き斜面となる。この地点を直進するとトレーニングコースとなる。 その先の約430mの区間は斜度30°前後の急斜面となり、スタート地点から550〜650mの区間は最大斜度34°17'となる。 最大斜度の区間を過ぎると徐々に斜度は緩くなり、やがてトレーニングコースに繋がる連絡コースBが左に分岐する。 斜度15°前後の中級者コースを380m程滑走すると、再度トレーニングコースに繋がる連絡コースAが分岐し、以降は斜度10°前後の緩斜面となる。 トレーニングコース男子滑降コースが西側に曲がる地点が起点となり、男子滑降コースの南側をほぼ並行するようにレイアウトされている。 最大斜度は男子滑降コースよりも緩いが、コース幅はより狭く(平均幅員40m程度)、実際に滑り降りる際には相当のプレッシャーを感じるコースである。 連絡コースA・Bが合流してくる終盤は幅広なゲレンデ状となり、最下点付近で岩菅山エリアからの連絡コースが左から合流してくる。 女子滑降コース岩菅山ゾーンで最も北側(裏岩菅山ゾーンに近い側)のコースである。 岩菅山ゾーンの山頂付近に計画された起点(滑降スタート予定地点)は、男子滑降コースの起点よりも161m標高が低く、終点(ゴール予定地点)は逆に標高が72m高い。 男子滑降コースと同様に序盤の450mは斜度20~25°の斜面が連続する急斜面で、この区間は男子スーパー大回転コースと共通である。 男子スーパー大回転コースが左に分岐してからは15°前後の斜面が600m程続き、その後、最大斜度25.57°の急斜面を経て再び、男子大回転コースが左から合流する。 終盤で再び男子スーパー大回転コースが左に分岐するが、まもなく合流しゴール地点(終点)となる。 男子スーパー大回転コース起点と終点は女子滑降コースと同一であるがコース延長は44m短い。その分だけ平均斜度が幾分急になっている。 女子滑降コースと分岐して間もなく、左から岩菅山山頂ゲレンデから続くコースが合流する。この地点が女子スーパー大回転コースのスタート地点となり、600mの区間コースが重複する。 女子スーパー大回転コースが左に別れ300m程滑走すると、右から女子滑降コースが合流してきて、以降は同コースと重複する。 女子スーパー大回転コース岩菅山系の山頂付近の急斜面が緩やかになり始める標高2,067mが起点(スタート地点)である。 男子スーパー大回転コースと分岐してからは急斜面、中斜面、緩斜面がめまぐるしく変化するテクニカルなコース設計となっている。 終点(ゴール地点)は女子滑降コースおよび男子スーパー大回転コースと同一である。 裏岩菅山連絡コース女子滑降コースの終盤である標高1,700m付近から右に別れて、裏岩菅山ゾーンのトレーニングコース下部に合流する連絡コース。 斜度は15°程度の中斜面であるが、幅が20~30mの極めて狭小なコースであり、難易度は高い。 裏岩菅山ゾーンから岩菅山ゾーンへの連絡コースは計画されていない。 岩菅山頂ゲレンデ岩菅山の南西側300m付近に広がる幅広のゲレンデ。 本スキー場が狭小なコースで構成される中において、唯一ゲレンデと呼ぶことができる高原地帯である。 とはいえ、斜度がゆるいわけではなく、中級者以上の技術が必要。
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