概算値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 04:49 UTC 版)
以下は、古典的なStarling方程式の変数の典型的に使われる値である。 LocationPc (mmHg)Pi (mmHg)σπc (mmHg)σπi (mmHg)毛細血管の動脈側端 +35 −2 +28 +0.1 毛細血管の静脈側端 +15 −2 +28 +3 アルブミンの一部は毛細血管から逃げ出して間質液に入り、そこで静水圧+3mmHgに相当する水の流れを作り出すと考えられる。したがって、タンパク質濃度の差は、静水圧28 - 3 = 25 mmHgに相当する流体の流れを静脈端で血管内に生じさせることになる。静脈端に存在する総腫瘍圧は、 +25 mmHgと考えることができる。[要出典] 正味の駆動力( [ P c − P i ] − σ [ π c − π i ] {\displaystyle [P_{\mathrm {c} }-P_{\mathrm {i} }]-\sigma [\pi _{\mathrm {c} }-\pi _{\mathrm {i} }]} ) は、毛細血管の始点(動脈側)では,毛細血管から外側に向かって+9mmHgの力が働く。一方、末端(静脈側)では、-8mmHgの正味の駆動力がある。[要出典] 正味の駆動力が直線的に減少すると仮定すると、毛細血管全体から外側に向かう平均的な正味の駆動力があり、その結果、毛細血管に再び入るよりも出る方が多くの流体があることにもなる。リンパ系はこの余分なものを排出する。[要出典] J. Rodney Levickはその教科書の中で、間質力はしばしば過小評価されていると論じており、改訂版Starling方程式の作成に使用された測定値では、吸収力は毛細血管や静脈の圧力よりも常に小さいことが示されている。
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