クロス・メディアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > クロス・メディアの意味・解説 

クロス‐メディア【cross media】

読み方:くろすめでぃあ

一つ情報を、複数異な種類媒体横断的に利用して伝達すること。場所や状況に応じて最適な媒体選んで情報アクセスすることができるなどの利点がある。


クロス・メディア cross-media

複数メディア使い相互作用をねらうことをクロス・メディアという。メディア組み合わせるという意味ではメディア・ミックス使われているが、こちらはリーチ最大にするためのメディア組み合わせという意味が強い。クロス・メディアの場合複数メディア組み合わせて消費者行動促す相乗効果高めるという意味で使われることが多い。携帯電話クロスのかなめとしたメディア組み合わせをクロス・メディアということも多い。→メディア・ミックス

クロスメディア

【英】Crossmedia

クロスメディアとは、ある情報について文字や音、あるいは手紙電子文書などの、様々な表現媒体メディア)を用いて表現することである。

多様なメディア用いて表現することは一般にマルチメディア呼ばれる。クロスメディアは、多様な表現媒体駆使して一層効果的な伝達を行うという積極的な意味が含まれているという点において、マルチメディアとは区別される。そのためしばしば「マルチメディア加算的なら、クロスメディアは乗算的である」と言われる

ある単一情報であっても複数メディアによって伝達することで、それぞれのメディアが持つ長所と短所相互に補い合って相乗的な効果期待することが可能である。例え広告配信する場合街頭で手に取りやすい紙媒体用意しておき、その紙広告WebサイトへのアドレスQRコード記載しておけば、興味持った人がインターネットから簡単にアクセスできる。紙媒体からインターネットへ繋がるクロスメディア構造用意しておくことで、紙媒体だけでは表現しきれない即時性情報広がりをもった情報伝達可能となる。

クロスメディアは、情報の表現形式とりわけマーケティング戦略有効な表現形式として評価され始めている。


クロスメディア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 14:03 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

クロスメディアとは、一つのコンテンツ・データを多用途として、複数メディアへ出力する手法をさす。

概説

メディアの特性に合わせて、色空間、文字量、(動画など)扱うデータ種別を変える必要がある。「移動中は携帯電話、自宅ではパソコン」など、一人の利用者が異なるメディアへ横断するときの利便性を高めた仕組みが実装されることもある。これによって、紙メディアなど一つのメディアで不足している面を別のメディアで補う橋渡しをすることができる。

技術的には、紙メディア(出版物)/パソコン/携帯電話/CD-ROM/DVDなど、メディアごとに、色空間/文字量/音声などのメディア要素/出力フォーマットなどの違いなどがあり、これらを扱うためにコンテンツ管理システム (CMS) もよく使われる。システムや作業が複雑になる場合もある。

クロスメディア(cross-media)は和製英語ではなく、諸外国でも使われている最近の用語である。日本では、特に、携帯電話でのインターネットアクセスが高度化しており、それに伴って、高度なクロスメディア手法が育ってきつつある。

クロスメディアは「ひとつのコンテンツ・データを多用途として、複数メディアへ出力する手法をさす」ことから、ワンソースマルチユースの「ひとつのデータを再利用することによって制作効率を高める手法」と混乱されやすい。ワンソースマルチユースは制作効率の向上が目的なのに対して、クロスメディアは利用者がメディアを横断するための利便性向上が目的である。

システム的には、ワンソースマルチユースの手法を複数メディアへ拡大したものが、クロスメディア手法の一般的なものになっていると位置づけられる。

より進んだクロスメディア手法とは、ワンソースマルチユースのシステム手法を用いた上に、利用者が異なるメディアへ横断する橋渡しの機能も実装したもの。例えば、「パソコンで調べた地図を移動中に携帯でみる。パソコンで調べた地図を印刷した後、コメントを書き込むためにQRコードで携帯の該当ページへ移動してコメント入力できる」など、インタラクティビティを活用して、単一メディアでできない付加価値を与えることである。

「広告にURLQRコードを印刷して、ウェブサイトのトップページを知らせる」などは「他のメディアの案内」をするクロスメディアであるが、手法としては初歩であり、トップページではなく、コンテンツページ間を他のメディアへ横断して、利用者の利便性向上や付加価値の追加をすることがクロスメディアの目指すところである。

メディアミックス

商品の広告などを、複数のメディアへ展開して消費者への露出を高める手法。商品連動企画などもある。システム的に一つのコンテンツ・データを共有・再利用することは関係なく広告におけるメディア展開の手法としての色が濃い。

商品が出版物である場合、広告としてのメディアミックスと、コンテンツそのものをクロスメディアする二つが同時進行することも多くなってきた。

ワンソースマルチユース

ワンソースマルチユースは制作効率の向上をメインとしており、ひとつのデータを再利用することによって制作効率を高める手法をさす。出力先は単一メディアであっても成り立つ。

たとえば、カタログなど毎号同じデータを再利用するようなケースなどがあげられる。

マルチメディア

新聞・出版などの活字メディア(紙メディア)、ラジオなどの音声メディア、テレビなどの映像メディア、これら代表されるデータ構成要素を複合的に組み込んだ出力メディア。利用者が受け取るメディアとして、含まれるデータ要素からみた用語。

近年ではインターネットを用いたPCや移動端末向けに作成されるものが一般的で、文字と写真に、さらに、音声もしくは動画を追加したものをいうことが多い。

データベースパブリッシング

データベースパブリッシングは、リレーショナルDBなどのデータベースを用いてコンテンツを管理し、出版データを生成するシステムをいう。単一メディアへの再利用が中心であれば、ワンソースマルチユース手法を構成するシステム要素になるし、複数メディアへの多用途利用ができるのであれば、クロスメディア手法を構成するシステム要素ともいえる。

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クロス・メディア」の関連用語

クロス・メディアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クロス・メディアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
広告転職.com広告転職.com
Copyright(C) 2025 Total Brain co., ltd. All Rights Reserved.
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【クロスメディア】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクロスメディア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS