クレメンタインとは? わかりやすく解説

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クレメンタイン

分類:月・惑星探査


名称:クレメンタイン(Clementine)
小分類:月探査
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1994年1月25日
打ち上げ国名:アメリカ
打ち上げロケット:タイタンIIG
打ち上げ場所:バンデンバーグ空軍基地

クレメンタインは、アメリカ国防省製作した月探査機です。本来は戦略防衛構想(SDI)でミサイル宇宙から探知するための実験計画でしたが、冷戦終わってその必要がなくなったため、探知装置を月に向けて飛ばしてみることになりましたアメリカが月に探査機を送るのは、約20年ぶりのことでした。クレメンタインの最大成果は、月の南極太陽の光がさし込まないクレーターの底に、氷の張った湖らしい地形発見したことです。これはクレメンタインが月面向けて発射した電波地球受信して、その反射様子から推測したものです。昔、彗星衝突した後の残っているのではないか考えられますが、もしも実際に存在していれば、将来人間が月に住むときの酸素ロケット推進剤の原料にできるのではないか期待されています。
1994年5月7日搭載コンピューター不具合により、姿勢制御不可能になりました。しかしその後衛星地球軌道上にとどまりミッション終了後まで衛星構成する数多くのコンポーネントテストを行ないました。

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
直径114cm、高さ174cmで、2枚太陽電池板を持ってます。打ち上げ質量は462kgでした。赤外線/可視光カメラ赤外線カメラレーザー地形レーダーなどを積んでます。

2.どんな目的使用されたの?
小型衛星搭載され探知装置性能と、放射線対す耐性試験です。

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
月の南極に氷の湖と思われる平坦な地形発見しました1994年5月7日搭載コンピューター不具合により、姿勢制御不可能になりました。しかしその後衛星地球軌道上にとどまりミッション終了後まで衛星構成する数多くのコンポーネントテストを行ないました。

4.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
地球周回軌道乗った後、1994年2月3日5日固体ロケット・モーターで高度を上げ2月21日に月を南北周回する軌道入りました5月3日には再び地球を回る長楕円軌道戻りましたが、5月7日搭載コンピューター不具合により、姿勢制御不可能になりました

5.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
クレメンタイン2号(打ち上げられず)があります



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