クランブルック・アカデミー・オブ・アートとは? わかりやすく解説

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クランブルック教育コミュニティー

(クランブルック・アカデミー・オブ・アート から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 08:14 UTC 版)

クランブルック教育コミュニティー
クランブルック美術館
所在地 39221 Woodward Avenue
ブルームフィールドヒルズ, ミシガン州
座標 北緯42度34分03秒 西経83度14分37秒 / 北緯42.5676度 西経83.2436度 / 42.5676; -83.2436
建設 1926–99
建築家 Eliel Saarinen
建築様式 20th Century American
NRHP登録番号 73000954
指定・解除日
NRHP指定日 March 7, 1973[1]
NHLD指定日 June 29, 1989[2]

クランブルック教育コミュニティー(Cranbrook Educational Community)とは、米国ミシガン州にある、アメリカ合衆国国家歴史登録財(NRHP)である国定歴史建造物のひとつ。

クランブルック・スクール英語版クランブルック・アカデミー・オブ・アート、クランブルック美術館、クランブルック科学機関、クランブルックハウスガーデンらで構成される。

クランブルック・スクール

同敷地内にある全寮制の男子高校のプライベートスクールは英才教育の名門。英国のボーディングスクールシステムにならい、寄宿制度で、現在でもそれが引き継がれている世界中から優秀な子弟達がここで教育を受けている。卒業生は2012年現職のバラク・オバマと大統領の座を争ったミット・ロムニーなど。一貫教育ではあるが、学部は存在しない。その為彼らの大半は高校卒業後、アイヴィーリーグとして知られるイェール、ハーバード、コロンビアなど東部の大学へ進学する。その後再びクランブルックアート大学院へ入学するものもいる。

クランブルック・アカデミー・オブ・アート

クランブルック・アカデミー・オブ・アート(英語: Cranbrook Academy of Art)は、同敷地内に本部を置く私立大学院である。日本での訳名としては、「クランブルック美術大学」「クランブルック芸術大学」「クランブルック芸術学院」「クランブルック美術学院」「クランブルック美術アカデミー」「クランブルック芸術アカデミー」などがある。「クランブロック」と表記されることも。

アメリカ版バウハウスとなるべき美術デザイン学校群として1932年に設置された。世界で2校のみ存在する美術・デザイン系の大学院大学である(もう1校はロンドンの王立ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)。

世界トップランキング美大の1校で超難関校。全世界から優秀なデザイナー、アーティストが集まっている。応募資格はBFA以上の資格をもった者のみ。その上で更に合格率は2〜5%であるため、世界学校ランキング1位を独占しているハーバードのMBA(大学院)の2〜3倍合格するのが難しいと言われている。各科ごと平均8人ほどしか入学を許されない。卒業生は毎年全学科総合して75名前後。通常1500〜2000以上の学士課程の生徒を持つ他の美大と比較すると、卒業生の数が極端に少なく情報公開もあまりしていない。

大学院のみのため、RISDをはじめとする各国の有名美大の学部出身者がその後経験値を積んだ後大学院課程として進学するケースが多い。

美術系大学院の為、一般に名前が知れ渡っている訳ではないが、デザイナーや美術家の間では言わずと知れた超名門校である。

著名な卒業生はチャールズ・イームズなど。

創立者が米国にもヨーロッパ芸術やバウハウスなどデザイン教育の流れをつくろうとして創立した事にはじまる、世界のデザインの歴史の中でも重要な地位を保っている。歴史の本や米国美大の研究文献などにも取り上げられる事も多く、アメリカ版バウハウスとなるべき学校群として創立された。その為他の米国美大としては希なヨーロッパ・デザイン芸術の影響が強く、今は無きデザイン史における伝説の学校、バウハウスに一番近い状態で現存している学校といえるかもしれない。

1932年にフィンランド出身の著名な建築家エリエル・サーリネンにより校舎がデザインされ、彼が初代の校長となる。この建築史においても歴史的価値の高いヨーロッパの流れを持つ美しい校舎や美術館へ各国から訪れるデザイナーや研修旅行としての見学者も少なくない。

建築家のル・コルビュジエフランク・ロイド・ライトも訪れた。ブラック・マウンテン・カレッジなどの先駆とも言われる。[3]

クランブルック美術館

クランブルック科学館

脚注

  1. ^ National Park Service (15 April 2008). "National Register Information System". National Register of Historic Places. National Park Service. 2020年10月12日閲覧
  2. ^ Cranbrook”. National Historic Landmark summary listing. National Park Service. 2008年6月27日閲覧。
  3. ^ T NYタイムズスタイルマガジン:JAPAN

関連項目


クランブルック・アカデミー・オブ・アート

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クランブルック教育コミュニティー」の記事における「クランブルック・アカデミー・オブ・アート」の解説

クランブルック・アカデミー・オブ・アート(英語: Cranbrook Academy of Art)は、同敷地内本部を置く私立大学院である。日本での訳名としては、「クランブルック美術大学」「クランブルック芸術大学」「クランブルック芸術学院」「クランブルック美術学院」「クランブルック美術アカデミー」「クランブルック芸術アカデミー」などがある。「クランブロック」と表記されることも。 アメリカ版バウハウスとなるべき美術デザイン学校群として1932年設置された。世界で2校のみ存在する美術・デザイン系の大学院大学である(もう1校はロンドン王立ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)。 世界トップランキング美大の1校で超難関校全世界から優秀なデザイナーアーティスト集まっている。応募資格BFA上の資格をもった者のみ。その上で更に合格率は2〜5%であるため、世界学校ランキング1位を独占しているハーバードMBA(大学院)の2〜3倍合格するのが難しと言われている。各科ごと平均8人ほどしか入学許されない卒業生毎年全学総合して75前後通常15002000上の学士課程生徒を持つ他の美大比較すると、卒業生の数が極端に少なく情報公開もあまりしていない大学院のみのため、RISDをはじめとする各国の有名美大学部出身者その後経験値積んだ大学院課程として進学するケースが多い。 美術系大学院の為、一般に名前が知れ渡っている訳ではないが、デザイナー美術家の間では言わずと知れた名門校である。 著名な卒業生チャールズ・イームズなど。 創立者米国にもヨーロッパ芸術バウハウスなどデザイン教育流れをつくろうとして創立した事にはじまる、世界デザインの歴史中でも重要な地位保っている。歴史の本や米国美大研究文献などにも取り上げられる事も多くアメリカ版バウハウスとなるべき学校群として創立された。その為他の米国美大としては希なヨーロッパ・デザイン芸術影響強く今は無きデザイン史における伝説学校バウハウスに一番近い状態で現存している学校といえるかもしれない1932年フィンランド出身著名な建築家エリエル・サーリネンにより校舎デザインされ、彼が初代校長となる。この建築史においても歴史的価値の高いヨーロッパ流れを持つ美し校舎美術館各国から訪れデザイナー研修旅行としての見学者少なくない建築家ル・コルビュジエフランク・ロイド・ライト訪れたブラック・マウンテン・カレッジなどの先駆とも言われる

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